自作の家具になじむ、無垢材と漆喰の空間

家具職人の夫と刺繍が趣味の妻。ものづくりが得意で雑貨好きの二人は、夫が製作した家具に似合う空間を求めて家を買うことを決意。地元の仲介業者に依頼し、子供の学区内限定で、新築戸建から中古まで色々内見したが、ピンとくる物件はなかった。「新築やリフォーム済の“ツルツル感”が大嫌いで」、結局中古を買ってリノベ、という結論に至る。

「できれば物件探しから頼める会社がいい」とネットで探したのが、物件探しからアフターサービスまでを専任の「MSリノベーター」に頼める「リノまま」。早速電話をすると、対応してくれたのが、後に担当となる神谷梓さんだった。「地元の仲介業者には全く通じなかった話も、神谷さんはすぐに理解してくれました。あまりの対応の良さに、即決しました」と妻。

素材の良さで「TRUCK」の世界観を手に入れる

購入したのは、「窓から緑が見えて、ルーフバルコニー付き」という条件にぴったりの中古マンション。早速リノベーションを、という段階で2人が神谷さんにプレゼントしたのは、大阪の人気オーダー家具店「TRUCK」のカタログだった。「TRUCKの家具が好きで、そのカタログの空気感も大好き」という夫は、自作の家具もTRUCKを研究してつくったほど。

木をよく知るからこそ、フローリングにはヨーロピアンオークを古木風に仕上げたブルージュウッドを選択。値は張ったが、キッチン以外の水回りは既存を利用してコストにメリハリをつけ、予算内に収めた。リビングの壁は、家族4人がDIYで漆喰を塗装。最後に左上隅にメッセージを掘って、「自分たちの家」が完成した。（撮影　山田耕司　取材・文　殿木真美子）

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