「新築じゃなくてやっぱりリノベ！」 DIYで夫婦のこだわりと夢を実現させた家
スタイル工房 (設計・施工)
すべての建具や造作家具は、このダイニングテーブルに合わせてデザインおよび設計された。裸足で過ごすのが気持ちいいオーク無垢材の床の上では、子どもたちも終始ご機嫌
DATA
新築も検討してみたものの、好みのイメージの物件に出会うことができなかったというHさん夫妻。リノベーションに心が傾き始めた頃、住み慣れた街に見つけたのが築11年のマンションだ。立地条件も予算面も理想的な物件で、リノベーション前提で購入に至った。
Hさん夫妻はリノベーションで、手持ちの木製家具が映えるようなナチュラルな住まいにしたいと考えた。そこで相談を持ちかけたのが、自然素材を多く用いたリノベーションに定評のあるスタイル工房。「自分たちも何らかの形で家づくりに参加してみたいという思いを伝えたところ、快くOK してくださったんです」と、依頼の決め手となった理由を夫妻はこう振り返る。
活かせるものはなるべく既存利用。メリハリをつけて自然素材を取り入れた
まず、購入した物件は比較的築浅で水回り設備などはまだ使えるものが多かったため、設備は既存のものを生かし、内装だけを変えてリフレッシュした。ほかにも使えるものはなるべく有効活用し、コストをおさえる方向に。リビングと隣の洋室は仕切りをなくし、広々としたLDKに変更。また、広い割に使い勝手の悪かった寝室は、廊下を挟んで2つに分けることで、ウォークインクロゼットを設けることができた。
夫妻がDIYを希望していたこともあり、壁はローラーで施工できる自然塗装、デュブロンを採用。手持ちの家具に合わせて、床には幅広のオーク無垢材を使用、建具や造作家具もナラの無垢材で仕上げるなど、自然素材を多く取り入れた。メリハリをつけたプランと施工で、Hさんの住まいづくりは、リノベーションの醍醐味を存分に楽しめるものになった。
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LDKの壁はヨーロッパで100年以上愛用されている天然の紙素材に、ローラーで自然塗装のデュブロンを塗装。夫妻が自分たちで仕上げた
リビングの壁にできた凹凸を活かしてカウンターデスクを設置。子どもたちはここでお絵かきを楽しんだり、宿題に励んだりしている
キッチンとダイニングの間には空間を仕切るカウンターを造作した。マガジンラックや収納扉なども、使い勝手を考えてデザインしたそう
既存利用したL字型のキッチン。元々は茶色だったという収納扉に白いシートを貼って雰囲気を一新させた。壁は白いタイル貼りに
冷蔵庫の横には、電子レンジや炊飯器などのキッチン家電のほか、料理本などを収納。空いたスペースを上手く有効活用している
開き戸だったリビングの扉は、ガラス入りの引き戸に。電話カウンターは撤去してオープンな可動棚に変更し、使いやすく
玄関とLDKとを仕切っている引き戸は造作。玄関に光が入るよう、引き戸の隣に内窓も設けた。内窓にもガラスを入れたことでより明るく
玄関のたたき部分はグレーのタイルを貼って、シンプルに仕上げた。下足収納は既存を再利用し、扉のみほかの家具に合わせて造作した
廊下のつきあたりに見える茶色い扉は新しく設けた収納スペース。向かって右側がウォークインクロゼット、左側が寝室となっている
洗面カウンターも既存のものに白いシートを貼り直して再利用。鏡の下に飾り棚を設置し、そこから下の部分には白いタイルを施した
シンプルで清潔感のあるトイレ。収納棚やトイレットペーパーホルダーの棚は、ほかの部屋のインテリアのトーンに合わせて造作
ビフォー・アフター
MATERIAL
床：オーク無垢材
壁：デュブロン塗装
建具：ナラ突き板
キッチンカウンター：ナラ無垢材
カウンターデスク：アッシュフリー板
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