100平米を超える広さの中古マンションを自然素材をたっぷり使って2LDKののびやかな空間に
ハコリノベ (設計・施工)
壁や柱で細かく区切らずにのびやかなひとつづきの空間がコンセプト。ブロック後ろの壁には窓枠のみをつけ、ガラスを入れないことで隣室のWICの通気性を確保。天井もリビングと同じモルタルに仕上げることで、空間がまるでひとつなぎのように感じさせている。
DATA
間取り図
子育て環境を重視し、暮らしやすく教育環境が整うエリアで物件を探していた大阪府のYさん。 当初は土地から探していましたが、希望エリアではかなりの金額になるため、中古マンションを買ってリノベーションをすることに決めました。
Yさんが購入したのは、築34年の100㎡を超える3LDKの物件。 建築関係のお仕事をされているYさんは、一般的な住宅に使われるありきたりの建材や設備ではなく、オリジナリティのあるものを希望されました。
壁や柱で仕切らない広々とした空間を、ブロックやコンクリートをモルタル塗装で仕上げた味わいのある空間を提案され、リノベーションがスタートしました。
まず取りかかったのは、家族が心地よくすごせる空間づくり。 元の間取りでリビングにせり出していた和室を取り除き、スペースを広げて開放的なLDK空間を確保しました。
フローリングには質感の心地よい無垢材を選びました。 ブロックを5段積みにして緩く仕切った書斎スペースをつくるなど、ひと工夫ある素材提案でオリジナリティのある空間をつくり上げていきました。
また、配管や配線も剥き出しにした斬新なスタイルで、部屋全体がつながるのびやかな味わいが特徴。 好きなモノを並べて自分たちらしく暮らせる“ちょうどいい家”になったとYさんも大満足です。
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約27帖の広々としたLDKの床材にはニッシンイクスのフレンチオークにブラッシュアンティーク塗装で加工したものを採用。無垢材ならではの暖かみとモルタルの無機質さが見事に融合している。
剥いた時に状態の良いモルタル部分はそのまま残し、５段積みにして緩く仕切った書斎スペースのブロックはあえて無塗装に仕上げたことでアクセントとなり、インパクトのある空間になった。２つの色目を合わせることで空間により一層のボリューム効果を出している。
リビングを見渡せるオープンキッチン。カウンタータイプの造作デスクはお子さんが宿題やお絵かきをするのにぴったりだ。垂壁には床材と同じメーカーであるニッシンイクス（ナラ材・クロズワイズダメージ）を使用し、機能性、デザイン、使い勝手にこだわった自慢のキッチンに。
ステンレス製の美しく清潔感のあるキッチンは天井の露出させた配管との相性も抜群。
キッチン裏には便利で大容量のパントリーをヴィンテージものの冷蔵庫とも合うようにシンプルに造作で仕上げた。デザインだけでなく暮らしやすさにもこだわって提案している。
リビングへとつながる扉はナガイの無垢ドア。無塗装で仕入れて同社で塗装を施した。素材やディテールにこだわって独特の暖かみを演出している。
玄関から廊下の床は重厚感のあるフロアタイルに仕上げ、見た目はおしゃれにコストダウンを実現。壁面をホワイトにすることで空間を広く感じさせ、さらにその奥にみえる無垢ドアを目立たせる、という二重の効果を発揮。
清潔感のあるシンプルな洗面所。
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