人間と4匹の猫たちがストレスフリーに住まう家
EcoDeco(エコデコ) (設計)
DATA
間取り図
N様ご夫婦は、「住み慣れた、飲み友達も多いこの土地に住み続けたい。」という思いから、中古物件3000万円以内までの予算で高円寺に限定して物件を探していました。探し始めて2年半、ようやく購入したマンションを自分たちのこだわりが詰まった家にしたいという思いから、4匹の猫たちと暮らす家をリノベーションすることを決意。ペットを飼っている家を何件も手掛けていて、信頼のおけるEcoDecoの岡野さんにリノベーションを依頼することにしました。
猫はトイレの匂いがきつく、抜け毛が多いといった猫特有の問題があって、意外に部屋が汚れることが多いと言います。それをクリアできるような間取りにしたい、というのが今回のリノベーションの最大のテーマとなりました。「猫がいるから部屋が汚くなるのは仕方がない」というのが嫌だったというご夫婦が出された要望は、ほとんどが猫に関するものでした。
人間向けの要望としては、造作家具は作らず、LDKは極力広く取り、内装はとにかくシンプルに、ということのみ。「その時々に気に入った家具を買って、その家具がいらなくなったら、買い替えて雰囲気も変える方が気分転換にもなっていい。」と言う奥様の希望により、唯一作り付けた家具は、トイレにある収納のみ。他の家具はご自身で購入したり、DIYで用意されました。また、寒がりな奥様のために、窓は二重サッシを採用。リノベ前に比べて、冬の寒さが気にならなくなりました。
猫と人間がストレスなく寄り添って暮らせるリノベーションって?
廊下からリビングに入る扉に猫専用の猫扉を設置。フローリングは猫が嘔吐や粗相をしても掃除しやすいウレタンコーティングされたものを選ばれました。猫のトイレもLDKに置くと匂いが充満して気になるため、リビングとは離れた脱衣所に置くことに。窓があって気軽に換気もでき、さらに上に専用の換気扇をつけることで、リビングに匂いが流れない様に配慮されています。
「猫のいる家」と聞いてイメージするようなキャットウォークやキャットタワーなどは用意せず、猫の設備としては、猫専用の猫扉や猫トイレがあるくらい。猫が近くにいることで生じる面倒なコトや嫌なコトを軽減させ、お互いが快適な暮らしを続けていくためにはどうしたら良いかを何度も話し合いプランを決めたことで『猫がいることが空気のように当たり前で、猫と人間がお互いストレスなく寄り添っていける暮らし方』が生まれました。猫のための家づくりとは少し違う、心地よい距離感のある家になっています。
★リノベりすコメント★猫のためだけではなく、人間にとっても気持ちのよい住まい。このシンプルな白を基調とした家には、双方が寄り添って暮らせるアイディアがありました。私も猫を飼っているので、これからの自らの住まいを考えるうえでも、貴重なアドバイスをもらった気がします。
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