梁柱はそのままに。奥行きを生かし解放感が生まれた木造戸建リノベ
9(ナイン) (設計)


玄関から続く長い土間の後ろには広めの土間空間と作業スペース。黒い天井が1階の少し大人っぽい空間を演出しています。
DATA
住宅地の中の木造住宅をまるごと一棟のリノベーションです。暗めの色に塗装された板張りが印象的です。玄関ポーチやガレージに付けられた大きめのひさしが建築の奥行き感を作り出しています。
施工を行った9株式会社のデザインコンセプトとなっている「前衛で、素朴、純粋なデザインを」の通り、素材感を最大限に生かしシンプルでありつつも施主様のこだわりをしっかりと繁栄しているのが見てとれます。
それはあちこちで使用されている既存の柱の古い傷や印などを敢えて残し、露出配管をデザインと捉えるなど、既成の価値観に囚われることなく且つ実用的なものとしてこのリノベーションをまとめています。
大人のためのクールな1階、家族のためのナチュラルな2階
1階は大人のための作業スペースです。現しの天井は黒く塗り、一面ブリックタイルを貼った壁面の上から書棚が設定されています。圧迫感のない間仕切りは腰から上がガラスになっています。素材感と黒の配分が少し大人のクールさを感じさせます。
2階は家族で過ごす生活空間です。1階と同じように現しにした梁は木の色もそのまま。階段室周りも現しにする事で構造の柱や筋交いまでが見えています。これらの構造体をそのまま見せる事で木の多いナチュラルな空間になっています。
★リノベりすコメント★既存の価値観にこだわらない感覚がこのプランをまとめていると思えます。階段の塗装前に打ち付けたビスがまるで鋲のように見えたり、階段横に並ぶ柱の古い傷や印さえもが格好よく思えたりします。価値観の多様性はリノベーションの醍醐味ですよね。
【設計 9株式会社】「前衛で、素朴、純粋なデザインを」。ファッションやグラフィック、写真なども手掛けるこの会社のプロフィールページを見る
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