ひるのひかり、よるのあかり

照明の工夫で雰囲気良く仕上がったリビングダイニング。壁や造作家具に組み込んだ間接照明は白い壁に光を反射させることで、美しい光のグラデーションを生み出しています。
DATA
心地よい住まいに求めるもの、それは暮らしやすい間取り、そして、気持ちの良い光環境。今回のリノベーションでは「ひるとよるのあかり」が美しく整えられ、時間の流れによる光の変化までもデザインされた住まいが完成しました。
写真:石田 篤(IPS)
子どもがのびのびと動ける「回遊動線」、家事の作業効率もアップ
低層マンションの最上階、窓から緑が望める抜群の環境のもと計画されたリノベーション。
二人のお子様がのびのびと過ごせる空間を実現するため、3LDKの間取りを1LDK+ランドリースペースに変更しました。取り除くことができなかった長い構造壁を生かし、壁をはさんで住まいの機能を南北に分けることにしました。
南側のリビングダイニングは一つの空間とし、家族のくつろぎのスペースに。この家独特の水平に広がるパノラマを楽しむことができます。また、北側に水回りとランドリースペースをまとめたことで、家事動線が短くなり効率もアップ。小さなお子様がいる家には欠かせない機能性にも考慮されています。
この壁のまわりをお子様がぐるぐる駆け回れるよう、間仕切りは設けず、のびやかで暮らしやすい住まいとなりました。
光の美しさにこだわったリビングダイニングで昼も夜も心地よく
リビングダイニングの間仕切り壁を取り払ったことで水平に広がる眺めをどこでも楽しめ、室内にも十分光が取り込めるようになりました。窓から差し込む光は場所や時間によって変化し、真っ白な壁に陰影をつくりだしていきます。
日が高い間は窓から見える緑に光があたり、風景をそのまま絵画のように見せてくれます。夜の時間は、こだわりの照明が空間をより洗練されたものへと引き立てます。選びぬいた照明は、家具やTVの配置に合わせて光を分散し、心身ともに癒される空間を演出しています。
目を引くのは造作家具に組み込まれた間接照明。水平ラインを引き立て、広がりを感じさせる効果も。光が白い余白のある壁にやわらかく反射し、光のグラデーションが全体を包みこむ美しい空間になりました。
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青木律典 | 株式会社デザインライフ設計室

特に自信あり
対応エリア
リノベりす編集部コメント
子育てしやすい広々としたリビングダイニングは、昼は明るい光が降り注ぎアクティブな印象ですが、夜は照明が生み出す、なだらかな陰影でくつろいだ雰囲気に変化します。家事動線を整理した「家事ラク」の提案も見逃せないポイントですね。