壁と床の色に変化をつけて、メリハリある空間を楽しむ

Kさん一家は、妻の育った団地内で住戸を購入し、リノベーションをすることになった。緑が多い住み慣れた環境で暮らし続けたいと思ったからだ。 リノままの相談会に軽い気持ちで足を運ぶと、MSリノベーターの神谷梓さんと話が弾み「この人ならいいものをつくってくれそう」と直感。「私たちより楽しそうにリノベのことを話してくれて、ワクワクしました」と妻は振り返る。

ひとりの担当者にずっと付き添ってもらえる

　購入の際、似たような住戸と迷い相談してみると、現場で壁や天井を叩いて検査することに。結果、想定より工事費がかかることが判明する。「同じ団地内でも棟によって状況が違うことなど知らなくて、本当に助かりました」と夫。打ち合わせでは、なるべく家事の負担を減らせる家にしたいこと、細かく部屋を区切らず広々と暮らしたいことを伝えた。集めてきた写真で好みのイメージを共有。温かみのある室内にするために「白い壁紙を使わない」とも決めた。

そして、玄関とひとつになった書斎や、借景を楽しめる縁側のような小上がりの和室、リビングの高い天井や猫のための柱など、工夫が満載の家が完成した。衣類や日用品はすべてウォークインクロゼットに収納。出入り口が2か所あり動線もスムーズで家事もはかどる。あちこちの壁の差し色は、夫のセレクト。ばらばらになりがちなところを、神谷さんにプロの感覚でうまくまとめてもらった。

完成後に不具合の相談をしたときも対応が早く、“つくって終わり”ではないという信頼感が増した。最も安心なのは、物件選びから、ローンの相談、完成、アフターケアまで、ずっとひとりの担当者が付き添ってくれることだったと、夫妻は口を揃えた。

撮影／中村風詩人

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