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アドバイザーMのリノベ講座①「内見時のチェックポイント」

リノベーション・ゼミナール

リノベ講座①
リノベーション、リノベーション会社に精通したリノベりすのアドバイザーMが、リノベーションを検討するなら知っておきたい「リノベの基礎」を不定期連載でお伝えします!

第1回は中古マンション内見時のチェックポイントをお伝えします。(協力:EcoDeco)

 

①PS,DS(AD),MBなどの設備配管の位置を確認

これらは基本的に動かせません。

また、トイレ用の下水管とキッチンやお風呂用の排水管は大抵別。お風呂の近くにならトイレを動かすことできるよね?というのは間違い。トイレの位置はあまり動かせませんので、計画の際には注意しましょう。

 
PS…Pipe Space 給水管・排水管など生活排水用のパイプ設備が通るスペースのこと。図面に記載されていることも。
DS…Duct Space 冷暖房や換気システムなどに必要となる送風口に繋がるダクトのある空間のこと。
AD…Air Duct 24時間換気システムや空調設備用の配管などで、冷暖房の冷風や温風などを通すパイプのこと。DSの中に収納されている。
MB…Meter Box 電気・ガス・水道用のメーターが入っているところ。

 

 

②キッチンの排気の位置、換気扇の排気の位置を確認

下で説明する構造にも関わるのですが、それによってはキッチンを移動した際に、天井に配管が這わせる必要があることも。
間取りの変更やデザインに大きく関わってくる場所です。

 

 

③エアコンの設備状況を確認

エアコンは買って付けるだけだから当然どの部屋にでも設置できる、というのは実は間違い。室外機との関係で、エアコンを付けられない部屋があることも。

団地など古い建物は特にそういったケースがありうるので、注意が必要です。

この部屋の機能とこの部屋の機能を逆にしたいからエアコンを…と思ったらできなかった、ということがあるのです。

 

 

④給湯器の位置とスペックを確認

給湯器も、何にでも変えられる、というわけではありません。マンションの規定などにより、追い焚き機能付きにできない可能性もあるので、こちらも確認が必要な箇所です。
 
 

⑤天井と床の構造を確認

二重天井、二重床になっているものと、そうでないものがあります。
コンクリートと仕上げの間に空間があり、二重になっているものが二重天井、二重床。
コンクリートに直接クロスやフローリングなどの仕上げをしたものを直天井、直床と言います。

直天井だとダクトを通す空間がないので天井が凸凹になったり、照明等の配線はコンクリートに埋め込むことになるので変更が難しくなったりします。ダウンライトにすることなども困難です。

直床のデメリットは、給排水や電気・ガスなどの配線スペースがないため、床仕上げを上げたりせねばならず、室内に段差ができます。

間取りの変更が可能かどうかにももちろん関係しますので、しっかりチェックしたいところです。
 

 

⑥撤去できる壁を確認

下の構造に大きく関わってくる部分ですが、壁には撤去できるものとできないものがあります。「この壁を取り払って、この部屋とこの部屋を繋げて…」と言った妄想は、専門家にどの壁が壊せるか確認してからにしましょう。
壁をノックしてみて、こんこんと軽い感触がしたら取り除ける壁、しっかり中身があったら取り除けない壁、というのが簡単なチェック方法ですが、詳細は必ず専門家に確認を。

 

 

⑦建物構造を確認

住宅にはラーメン構造と壁式構造の2種類があります。
 

【ラーメン構造】

柱と梁で骨格を作り、そこに壁を貼っていく構造。中層以上のマンションに多く用いられています。

<メリット>

・柱と梁以外は自由にできるので、間取りが自由に変更しやすい

<デメリット>

・壁が薄くなりがちなので、隣の音が聞こえやすい
・柱と梁の接合部に力がかかりやすいので、壁式構造に比べ、地震の弱いと言われている
 

【壁式構造】

壁と床と天井で支える箱のような構造。低層のマンションに用いられる。

<メリット>

・面で支えるため、地震に強いと言われている
・柱や梁がないので、室内に凹凸が少なく、広く使える

<デメリット>

・撤去できない壁が多く、間取りの変更には制限が多い
・開口部があまり広く取れないため、窓等が狭いことも

 
間取りを自由に変更したい!という大規模なリノベーションに向いているのはラーメン構造。「どんなマンションもスケルトンにしちゃえば専有部は自由に間取りを取れるでしょ?」というのは大きな間違いなので、両者のメリット・デメリットを意識しながら、理想の住まいが作れる部屋を探したい。

 
リノベーション会社を経由して物件探しをしてもらうことの最大のメリットは、内見に一緒に行ってもらえるので、不動産屋さんだけではわからない上記のポイントをしっかりチェックしてもらえ、その物件で可能なリノベーションをその場である程度教えてもらえること。
物件探しとリノベーションは別で、という際でも同行してもらえることもあるので、物件が決まってからリノベーション会社を探すのではなく、同時に探して、理想のリノベーションができるかをしっかり確認してから物件を購入することをおすすめする。

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