リノベーション情報サイト「リノベりす」

リノベーション専門誌「relife+」 X SUVACO のリノベーション情報サイト

《リノベのトレンドvol.2》 自分のスタイルを貫くことこそがトレンド

リノベの最新情報

「リノベの最新情報」の「《リノベのトレンドvol.2》 自分のスタイルを貫くことこそがトレンド」

1 階の玄関側からLDK を望む。カーペットはドイツから空輸で取り寄せたフォアベルクのもの

元々あったホーローの流し台とタイルが気に入っているので、あえて手を加えていないキッチンはサンウエーブ製

光が差し込む明るいバスルーム。レトロなモザイクタイルを真っ白に塗装した。三角形の珍しい形の浴槽も既存のまま

カーテンで仕切れるようになっているベッド。周囲に木馬やレトロなテレビが置いてある

トイレのドアの右上方には小窓があり、明かりがついていれば使用中と分かる粋な仕組み。この窓も元からあったもの

以前からあった壁一面の造り付けの本棚はダークな色に塗装。前の住人は物書きだったそう

アンティークのトランクをテーブルとして使用。中には来客用の寝具を収納している

時代や国境を越えたあらゆるテイストの家具や雑貨がミクスチャーされた空間が、間接照明の陰影の中に揺らめいている。「仕事柄、最新のもののチェックもしますが、個人的には古いものにしか興味がありません」と笑う、インテリアスタイリストの窪川勝哉さん。

その古いものの代表が、1956 年(昭和31年)築のテラスハウス。築年数は58年。東京オリンピックより以前に建てられたものだ。広さは120平米。住まい手が替わるたびに建物に手が加えられ、竣工当時、庭だった場所も現在は住居スペースに。

実は10 年以上前に窪川さんはこの家に賃貸で入居したことがあるのだが、ほぼ今と変わらない状態だったという。そして、不動産のウェブサイトで偶然この物件と再会し、2 年半前に1000万円台で購入し、約700万円かけてリノベした。水回りなどの設備がしっかりしているのは分かっていたので、リノベーションのポイントはそれ以外の場所に絞られた。

「ガラスの引き戸は昭和31 年の竣工当時のもの。意匠が気に入っているので、窓もできるだけ似た意匠のものに替えました。あと、床にレールがあるのがいやだったので、すべての引き戸を吊り下げ式に。他に細かいところでは、ドアノブを替えましたが、真鍮のピカピカした感じが嫌だったので、薬品であえて汚してみました。それから……」。

窪川さんの美意識は、細部にまで行き渡っている。「色や形が多少違っても、全体のトーンや、たとえば、家具の脚部などのディテールが合っていれば、インテリアとして成立します」とのアドバイスも。最後に、窪川さんが古いものを愛する理由を尋ねた。「この家で考えたとき、50 年以上経過しているからといって劣化しているとは思わない。ちょうどいい感じになってきた頃だと。それがこの値段で買えるということが、僕にとってとても幸せなんです」。

<撮影・飯貝拓司 文・リライフプラス編集部>

関連するリノベーションについて学ぶ記事

人気のリノベーション事例