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「無垢フローリングなリビング」を40%コストカットで実現した方法

テーマ:インテリア

リノベーションのプランニング、本当に楽しいですよね。

 

リライフプラスをはじめ、リノベ雑誌を読み漁ったり、付箋だらけにしてみたり、通勤中にブログ読みまくったり、スケッチを描いてみたり。

 

それで、初めて渾身のアイデアで施工会社さんに見積りを取ってみて愕然とします。

 

「想定予算の2倍やん!」 みたいなことがしばし。

 

「この会社ボッてるのでは? あの営業さん、いい人そうだけど、案外・・・」
なんて思ってみたりして、同じスペックでもう1社見積りをとると、、

 

「想定予算の2.5倍やん!!」   なんてことになって、愕然としてみたり。。

 

夫婦でカリカリして、余計な喧嘩して、その翌日に1社目の施工会社に菓子折持って泣き落としに入ってみたり・・・

 

まぁ、半分実体験、半分フィクションですが、多分よくあることでしょう。
リフォーム、リノベのプランニングは、願望と予算のせめぎ合いです。 (お買い物というものはだいたいそうかもしれませんが。)

 

前回のエントリーでは、「リビングはリフォーム、リノベのメイン」と書きましたが、リビングの施工でお金がかかるのは床だと思います。

CFやPタイルという安価な選択もなきにしもですが、やっぱりフローリング、中でも無垢フローリングが王道・憧れでしょう。

 

しかし、高い。

 

やっぱり合板フローリングにしちゃおうか、いっそ割り切って雰囲気重視なら足場板にしようか、でも子ども小さいからツルツルしてないとツライかな、とか。

 

私の持っている相場感ですと、材料費はこんなものかと思っています。(工事費別)

・合板フローリング @2,800円~ 9,000円/㎡  平均4,000~ 5,000円/㎡

・無垢フローリング @3,300円~20,000円/㎡ 平均8,000~10,000円/㎡

 

無垢でも安いものもありますが、樹種の好みとか、無垢でも無塗装だと困るな、とかを考えると、「合板と無垢では倍違う」、というのがざっくりした私の感覚です。

私も床材を検討する際、かなり悩んだんですけども、結果的には、ある方法で、一番気に入った無垢フローリング素材を使いながら、当初想定から40%コストカットし、そして+αも実現しました。

 

郊外の基地・サバーバンBASE(サバベ)で実際にやった実例をご紹介します。

 

 

今回は、もったいぶらずに、結論を先に書いてしまいます。

 

1室の中で、無垢フローリングでないとならない部分を無垢フローリングにし、そうではないと思える部分、全体の約40%を、安い部材で済ませたのです。

 

なので、   「1室全部を無垢フローリングで埋めて、4割のコストカットを実現した」   話しではなく、 「無垢フローリングが必ずしも必要ではない部分には、安い床材でまわしたが、印象としては『無垢フローリングなリビング』に仕上げた」 というのが、タイトルに対してのオチです。

 

「な~んだ」と思われるかもしれませんけども、購入したフローリング材のショップで、施工例を多数見てきた店員さんには褒めてもらいました。

床(フローリング_タイル) IMG_1106

「こういうのは見たことないです! でも、たしかに合理的ですね! カッコいいし!」と。

 

というわけで、気を良くしまして、検討&実現したプロセス、コスト内訳を下記で紹介します。

床材について、憧れとコストの兼ね合いでお悩みの方は続きをどうぞ。

 

* * * * *

 

元は3DKだった部屋を、バス・トイレ・洗濯機置場を残して壁を全部取り壊しまして、残りを広々LDKにする計画です。

photo1+

 

手前が玄関、向こう側がウッドデッキを作る(当時予定)の庭、左側が、ガレージルーム/寝室へとつながるスライドドアです。

トイレ・洗濯機置き場についてはCF(クッションフロア)で済ませる、玄関の靴脱ぎ場はタイルにするとしまして、床面積は約43㎡でした。

 

無垢フローリング材で一番気に入ったのは、「オーク・乱尺・ワイルド・オスモ自然塗装」で、8,900円/㎡でした。

無垢フローリング材

市販では12,000円~15,000円/㎡のクラスのものかと思いますが、ネットで見て、最後はショールームで見て、すっかり気に入りました。(無垢フローリングドットコムさんで購入しました)

*「オーク」は楢(ナラ)です。
*「乱尺」は、1本の長さがそれぞれ異なるという意味(継ぎ目の位置が不均一になる)
*「ワイルド」は、節目などがある、という意味です。
*「オスモ」というのは、ドイツの塗料メーカーの名前で、「自然塗装」は無色であるという意味です。

 

では、まず見積です。床面積でかけてみましょう。

  43㎡ ×8,900円 = 382,700円

 

むむむ。

やはり無垢フローリングなLDKにしたいと思ったらやむなしなのでしょうか。

 

試しに、合板フローリングで見積もってみます。3,000円ぐらいで多数あります。 これだと、

  43㎡ × 3,000円 = 129,000円

 

合計金額が、20万円も差がありますね。無垢フローリングの1/3違いますね。

そりゃ、単価が約1/3ですから、当たり前ですよね。。

心が揺れますね。表面的にな見え方は変わりませんね。。

 

「お父さん、やめとこうよ。」

 

「そだね。合板で。」

 

ここで普通は2択してしまうところでしょうが、、、私は悩みました。悩みに悩み抜きました。。
しかし、Think Outすると、答えは出てくるものです。

 

編み出しました。コストカットの方法を!

 

以前のエントリーで、自宅の機能、郊外のサバベの機能を分解する、という考え方をご紹介しましたが、部屋の中で機能分解をしたのです。

 

どうしても、無垢フローリングにこだわりたい部分はどこなのか、逆に、無垢フローリングがマイナスになる、またはもったいないスペースはどこなのか?と。 まず、フローリングが不要そうな部分はここです。右下のブルーのところ。

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ここには、キッチンを設置予定です。キッチン台はワンオフで作ってもらう予定です。
キッチン+洗面台分、+冷蔵庫置き場で幅4mは不要です。

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トイレの横幅と同じ、4m × 1.8m は必ずしも無垢フローリングである必要はなさそうです。
キッチンの真下は無駄になるし、水はねしますし。 キッチンまわりはタイルにしたい、しかも少しゴージャスに感じられる鏡面タイルにしたいというアイデアは、かねてからあたためていたものでした。

 

次に考えたのは、この部分です。左側。

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導線としては、左側のガレージから、BBQ道具を、突き当たりのウッドデッキまで運び込む。または、片付けはその逆。
また、ウッドデッキで、足を汚して、そのまま室内に入り込んでくることも想像しました。
その際に、ウッドデッキから、夏であればひんやりするタイルのスペースに裸足であがって、そのままバスルームまで小走りに行ける、というのはどうでしょう。 機能的にも良さそうです。
(こちら施工中のもの。鏡面タイルは、天井の照明の映りこみもたまらなくよいです)

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 無垢フローリング部分 26㎡ × 8,900円 = 231,400円

 鏡面タイル部分    17㎡ ×  500円 =  8,500円

     合計                 239,900円

 

予算は抑える目処がたちました。
しかしこんなに削ってしまって大丈夫でしょうか?
見え方は、印象としては、「無垢フローリングなリビング」になるのでしょうか?

 

そこで、見え方の検討です。

玄関に立つ。

「なんだか古いマンションだから、さぞ中も古い感じかな?」と思わせておいて、玄関のドアを開けると、「バーン!と無垢フローリングが広がっている」というのが、初めて来訪された方に感じて欲しいイメージです。

 

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玄関に立つと、絵筆に挟まれたアングルしか見えないから、大丈夫なハズ。。

 

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「ボトル入りガムの包み紙」で、簡易的に壁をこさえてみました。

 

では、玄関ドアの場所にiPhoneカメラを立ててみましょう。

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こんな感じで、見えるハズ。
これなら、きっと、「無垢フローリングなリビング!」という印象を与えられることでしょう。

 

で、実際の工事完了した際の写真はコチラ。

リフォーム直後

バッチリ狙い通りになりました^^

 

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左側と右手前側が300mm角の鏡面タイルです。平米単価は@500円!(消費税・送料が別途)
タイルライフさんのアウトレットですが、サンプルも取り寄せずに決めちゃいました。
想定していた真っ白ではなく、薄い水色がかかった感じでしたが、まぁこれはこれでよしとします。

 

左側の壁沿いには、現在は、キャビネット、長テーブル、ハンガーラックなどを置いています。
家具の下敷きになる部分に、単価の高い材料は不要なのです。

 

壁際に家具等を置いたら、「8割が無垢フローリングで、一部導線にタイルを敷いた部屋」という印象でしかありません。

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キッチンのところはこんな感じで。
鏡面タイルの良さは、なんと言っても水や水気のあるものこぼしたとしても、サッとふき取れること。
ご覧のように灯油ストーブを置いていますが、給油中に灯油をこぼしても慌てることはありません。
せっかく無垢フローリングを敷き詰めても、上にマットを敷いたのではもったいないです。

 

もともと、キッチンの床をタイルにしようと思ったのは、ハワイのコンドミニアムが参考でした。
夏場は裸足で歩き回るのも気持ちいいです。

 

逆にデメリットもあげときましょう。

・冬は冷たい。
・コップを落としたら、100%コップが割れる。
・子どもが転んで、頭打ったら痛いかも。
・足音が響くかも(1階なのであまり気にしていませんが。。)
・硬くて重いものを落としたら、タイルが割れることがあるかも(張替えは1枚単位でできますが。)

そんなところでしょうか。

 

あ、それと、最後に施工時の注意を1点。

無垢フローリング材は、気温・湿度での収縮が、かなり、想像以上に激しいです。夏は膨らみ、冬は縮みます。
フローリングとタイルの目地は、コーキング(弾力性がある)で処理をしてもらいましたが、1年通じてみると、これがよかったようです。驚くほど収縮しますので。

詳しくは、デザイナーさん、職人さんとご相談ください^^

 

今回は以上です。

エラそうに、「編み出した」とか書いてしまいましたが、プロの世界ではあたり前の考え方なのかもしれません。

「床材の検討単位は、1室ごと」という固定観念を持っていたいたのですが、それを無くしてしまえば、いろんな解決策が生まれる、さらに使い方で発想が膨らむもの、という私にとっては大きな気づきだったんです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

漆原秀

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update:2014-03-31 20:58 author:漆原秀也

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