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住まいをめぐる冒険

平日は都内の狭小住宅住まい。週末は埼玉の「ちょい郊外の基地」でリノベーション&DIYライフ。・・・2014年にここから始めた活動が、元官舎1棟まるごとリノベーションする事業に育っていきました。ブログ名も新たに(2017年6月)、移住先館山での「モノ作り・コト作り」を紹介していきます。

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施工を成功させるのための「発注力を高める10の鉄則」

テーマ:その他

こんにちは。

 

今日は、思っていることを書いてみます。

 

先日、知人が携帯電話で話しているのを、傍らで聞いていました。

相手は、その彼が現在進行中の、新築住宅のハウスメーカーの営業マンのようです。

自らの自宅の事なのに、曖昧な返事をしていること、意思決定を先送りにしていること、そして、どこか偉そうに話していることに軽くショックを受けました。

 

 

「それじゃあ、いい家はできないですよ・・・」と、思いましたが、直接言えるほどの関係でもないので、飲み込みましたけど(笑)

 

 

 

新築、リノベーションやリフォームとなると「発注」という行為をしますが、この「発注」、実はとても奥が深いと思っています。

今日は、その彼に向けて書くつもりで、発注について書いてみます。

 

 

* * * * *

 

 

私自身は、過去の仕事としては、拠点開発や広報宣伝などをしていましたので、発注をしまくってきました。
店舗内装/パンフレット/Webサイト/映像制作/広告出稿などです。

 

ある時は、広告物を受注しまくる側の経験をしました。

 

そして、現在は、サラリーマンの傍ら行っている不動産賃貸業で、そして自宅のリフォームなどで発注をしまくっています。
内装リフォーム/外装修繕/外構/各種塗装などです。

 

 

「業者」と見下して対応するのは、言語道断。
委託先、パートナーさんも人間です。そんな対応をされて気持ちがいいい訳がありませんし、嫌な気持ちを抱えたままやっていただいても、いい成果が出るはずがありません。

 

自分が損するだけです。

 

仕事を終えた後、「漆原さんの仕事はやりやすい。楽しかった。」と言われると、「いい仕事したな」と、発注者冥利に尽きます(笑)

 

では、私の約20年の発注経験に基づく、「発注力を高める10の鉄則」を紹介します。

 

 

 

まずは、【大前提編】

 

 

1.「やりたい仕事」と思ってもらう

 

やりたい仕事

みなさん自身もそうだと思いますが、いろんな仕事が並走する中で、意識的にか、無意識的にか、仕事に「ラベル」を付けていると思います。

 

そのラベルは、すなわち、

 

A:やりたい仕事
B:やるべき仕事
C:やらざるを得ない仕事
D:やりたくない仕事

です。

 

まずは、「この人の、この仕事はやりたい仕事」と思ってもらうことが重要と考えます。

 

金額の多い少ないだけとは限りません。

 

・この人との仕事が楽しい
・感謝される仕事・褒められる仕事
・創作意欲が沸く仕事
・ある程度の判断を任される仕事
・自分の経験や実績になる、自分を高めてくれる仕事

 

受注側にとって、そんな案件になるよう、受け止めてもらえるよう、全方位に心がけましょう。

 

 

 

2.感謝の気持ちを忘れない

 

お礼

発注側は、「お金を払うんだからやってもらって当然」「こっちは客だから」と、どこかで思いがちです。

 

ベースにその気持ちがあると、相手(受注側)からは透けて見えてしまいます。

 

「自分ではできないことを実現してくれるかけがえのないパートナーさん」という思いを持ちましょう。

 

 

 

3.「楽しそう」に振舞う

 

楽しそう

「この人と会っていると楽しい」「この人との打ち合わせは毎回楽しみ」と思ってもらうためには、あなた自身がこの案件を楽しんでるオーラを発していることが大前提です。

 

 

 

 

続いて、【基本マナー編】

 

 

4.情報は一発で渡す

 

納品

例えば、内装工事の場合には、フローリング/壁紙/クッションフロアなどの品番や、照明・電源の位置などは「一発で渡す」事を心がけましょう。
「リビングの床材と、トイレの壁紙だけ後で決めてもいいですか?」とかは、発注側は「こだわりたいから仕方ないでしょ」という理屈で無邪気に口走ってしまいがちですが、受注側としては、段取り上「面倒な残りタスク」となってしまいます。

 

しかし、一度決めた仕様が変わる事もあるでしょう。

もしも変わってしまう時は、くれぐれも「これぐらいの変更」と思わずに、誠意を持ってお詫びとお願いをしましょう。

 

 

 

5.約束(期日)を守る

 

tokei

パートナーさんにお願いしたいことは、納期どおりに、よい品質のものを仕上げていただくことです。
であれば、発注側が、まずは情報を渡す日、意思決定する日の約束を守ることで、パートナーさんにも納期を死守する意思が固まります。

 

 

 

 

6.即レスをする

 

enpitu

工事が始まって、「ここはどうしましょう?」などと、電話やメールがあったら、即レスをしましょう。

 

メールが届いて、いつまでも返事をしないでいるのは、電話が鳴り続けているのと同じ状態と思いましょう。

 

すぐに答えを出せなければ、「メールを確認しました。相談して、明日の午前にはお返事します。」などと、受領の旨と、いつまでに返答をするかをまず伝えましょう。

 

 

 

 

これだけはやってはいけない、【Don’t編】

 

 

7.やみくもな値下げ交渉はしない

 

いじめる

より安く仕上がるに越したことはありません。

 

しかし、やみくもに「もっと下がりませんか」の一点張りでは、それはブラックな発注になります。

 

・「ここをこうするなどで、削れませんか」と解決策とともに相談してみる。
・「ここには掛かってもいいけど、こちらは下げたいんです」と、すべてにおいて値切りたい意思ではないことを伝える。

・「進行にご迷惑かからない範囲で、DIYでやらせてもらえるところありませんか」と相談してみる。
・「この部材は『施主支給』にさせてもらえませんか」と伝える。

 

など、どの部分をどう下げるか、などの解決方法とセットで相談しましょう。

 

 

 

8.「にわか知識」を持ち込まない

 

komento

スケッチや、イメージのスクラップを渡すのはいいでしょう。

でも、自分で書いた精緻な(つもりの)図面を持ち込んだり、使い慣れない専門用語を散りばめるのもよくないです。

 

相手は建築・内装のプロです。

 

にわか知識を持ち込むのは、プロ野球選手の目の前で素振りを披露するようなもの、サッカー選手の前でリフティングを披露するようなものです。

 

あなたの知識が「にわか」であることはプロには一目でわかります。
「チョコザイな・・・」という気持ちを抱かせても、あなたへの、そのプロジェクトへの好意に繋がりません。

 

 

 

 

9.実現するための「方法論」を具体的に伝えない

 

にわか

これは、発注内容が、「クリエイティビティを要求したいものなのか、単に安く早くやってもらいたい作業レベルのものなのか」、そして、「依頼先が、クリエイター型なのか、オペレーター型なのか」によります。

 

クリエイター型の場合は、実現したいイメージや、達成したい目的は明確に伝えたとしても、「どう実現するか」という方法論はお任せした方がよいでしょう。

(少なくとも初回提案は)

 

クリエイターにとっては、「自己裁量にいったん任せてもらって、提案ができる」事が最高にクリエイティビティを発揮してくれることです。

 

「こうしてください」と指示されてしまうと、それは、オペレーション≒作業となり、気分が乗らないでしょう。

 

発注側の期待を上回る結果を出してもらうためには、クリエイターを信じること、預けることが大事です。

 

 

 

 

最後に、終わりよければ、すべてよし。【アフターフォロー編】

 

 

10.感謝の気持ちを述べる。丁寧にコメントする。

 

握手

依頼している仕事が終わったら、感謝の気持ちを言葉に出して伝えましょう。

 

プロジェクトの途中では、行き違いもあるかもしれません。

しかし、最後に施主の「ありがとう」の言葉を聞ける事がパートナーにとっては、最大の喜びです。

 

かといって、本当は気に入らないのに、気持ちを偽ってベタ褒めする必要はありません。

 

私は、コメントをする時には、「よかった点・悪かった点・ネクストステップ」の3点を意識して、バランスよくお伝えするようにしています。

 

ネクストステップは、「こうしたらもっとよかった」という点です。

 

これを、ちゃんと伝えることで、そのパートナーさんにとっては、「感謝してくれて、気づきも与えてくれる施主」と思ってもらえることでしょう。

 

階段

もちろんパーフェクトな対応・仕上がりだった場合には、その気持ちを丁寧に伝えましょう。

 

そして、友人知人からも仕上がりを褒められたりしたら、そのパートナーさんを紹介してあげましょう。

 

「お客さんが喜んでくれた。そして、さらには新しいお客さんを紹介してくれた。」

 

その時に、あなたの依頼した案件は、パートナーさんにとって、「本当にやってよかった!」と心底思える案件として、パートナーさんの心に刻まれます。

 

そして、次回お願いする際には、大事なお客さんとして、戦友として、さらにいい仕事をしてくれるでしょう。

 

 

「発注」行為は、なんだかんだと断続的に、永続的に続く行為だと思いますので、ぜひ、「発注のスキル」を意識的に磨かれることをお勧めします。

 

* * * * *

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

—-

 

漆原秀

https://www.facebook.com/urushibarracks

 

“ちょい郊外の基地” SUBURBAN BASE(サバベ)

https://www.facebook.com/suburbanbase

 

 

 

 

 

 

 

update:2014-12-09 22:38 author:漆原秀

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