大空間をフレキシブルに住みこなす、マンションリノベーション
古谷野工務店 (設計・施工)
DATA
間取り図
「お客様一人ひとりに最適解を」
プランニングの過程も楽しみ、満足度の高い住まいに
築35年のリフォーム済みマンションを購入した夫妻。見晴らしがよく開放的だったものの、既存の間取りや新建材を使った内装が自分たちには合わないと感じていたのだそう。そこでリノベーションしようと2人が訪れたのは、以前住んでいた集合住宅の設計・施工を担っていた古谷野工務店。別の建物も見学したところ「質の高い住まい」にすっかり魅了され、依頼を決定。納得のいくプランができるまで待つという長期計画を立てました。
設計プランが決まったのは約1年後。壁を取り払った大きな空間に、広いLDKとパーティションで仕切ったような個室が並んでいます。既存の特徴を活かしているので、壊すのは最小限。さらにリフォーム済みの水まわりをそのまま使うことで、コストが抑えられています。
壁の素材とデザインで奥行きのある空間を演出
大空間を印象的に見せているのは、柱型のない約11mのフラットな壁。白い塗り壁は窓からの光が巡り、長さを強調する美しい設えに。玄関とリビングにガラスの袖壁を組み込むことで、どちらから見ても奥行きが感じられ、壁の圧迫感も軽減しています。チェリー材の間仕切り壁や建具は梁型の位置に合わせて設置。そうすることで、将来部屋を増やす場合も今のデザインを活かすことができるのだそう。
床は杉無垢フローリング、壁は漆喰を使用。「10年後になっても古くならない空間」をめざし、経年変化で味わいを増す材料を厳選しています。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:杉無垢材
壁:漆喰
間仕切り壁:チェリー材
建具:チェリー材
INSTRUMENTS
浴室、洗面台、トイレ:既存
リノベりす編集部コメント
ワンルームにしたり、壁にガラスをはめ込んだりすることで、開放的な住まいになっています。LDKと玄関・ベッドスペースでは雰囲気がガラリと変わるので、気分も変わり暮らしを楽しめそうですね。