料理家夫妻のキッチンを主役にしたリノベーション。内窓と熱交換器で温熱環境も整えて
古谷野工務店 (設計・施工)


料理家の夫妻が立つステージのようなオープンキッチン。全長は約8mで調理スペースや収納も充実。並びには回遊動線のパントリーを配しました。
DATA
間取り図
「お客様一人ひとりに最適解を」
梁型と美しく調和するオリジナルキッチン
ともに料理家として活躍する施主夫妻。仕事場としても快適に使えるよう、キッチンを中心に75㎡のマンションをリノベーションしました。
もともとはキッチンが壁に囲まれて独立していましたが、不要な壁をなくし、II型のオープンタイプに変更。全長8mを超えるキッチンは、マンション特有の梁型と馴染むようにオリジナルで設計しました。
壁一面にシンクカウンターやオープン収納を並べ、コンロカウンターをリビングダイニングと対面する配置に。広々とした調理スペースやたっぷりの収納に加え、本体キャビネットには性能もデザインも良い設備機器を組み込み、キッチン全体をコーディネートしています。
断熱と換気の工夫で心地よい住まいに
和室は取り払い、一つの空間にリビング、ダイニング、キッチンをレイアウト。2方の窓を最大限活かし、風や光が通り抜ける開放的なLDKをつくり上げました。
部屋数は減らしてウォークインクローゼットなどの収納スペースをしっかり確保。洗面は脱衣室と分けて、玄関から続く廊下にレイアウトにすることで、帰宅してすぐ手を洗えたり家事の途中で利用できたりする暮らしやすい動線を生み出しています。
また愛犬と快適に過ごせるよう、室内の温熱環境を向上させるための内窓と第一種換気による熱交換器を導入。内装材の色や素材も厳選し、居心地のよさを高めました。
昼は自然光、夜は間接照明による柔らかい光が、住まいの魅力をいっそう引き立てています。
そのほかの画像を見る
写真:武川正秀
この事例のリノベーション会社情報をみる
リノベりす編集部コメント
作業性とデザイン性を両立したボリュームのあるキッチンがこの住まいの中心ですね。料理家の夫妻ということで、調理器具などを無理なく収納できるスペースも確保されています。間接照明や温熱環境の整備で、生活はもちろん仕事も快適に取り組めそうです。