55平米の広さを最大限に活かし、都会的な西海岸テイストでまとめたリノベーション
CLOCK(クロック) (設計・施工)
DATA
間取り図
“ジャンルレス”に肩肘張らず、楽でのんびりできる空間のある毎日を
窓の多い物件のポテンシャルを活かしたプラン
凹凸のある少し変わった形の1LDKマンション。キッチンを境に、活動する場と寛ぐ場の2つのシーンとしてゆるやかに分け、ワンルームのような空間へ再構築しました。廊下と壁のない間取りは、55平米の広さを最大限に活かせるだけでなく、5面ある窓からの採光で家中が自然光に包まれるように。唯一の個室であるベッドルームとリビングの壁をガラスの建具にしたことで、部屋のどこにいても一日中窓からの光を感じられるようになりました。
また、玄関に三和土(たたき)を造らずLDKと一体化。玄関からダイニングスペースまでモルタルの床が続き、視覚的にものびやかで大らかな雰囲気に。空間をつなげながらも、それぞれのシーンを心地よく過ごせるプランとしました。
都会の雰囲気に馴染むサーフデザイン
「西海岸風のデザインをとりいれたい」という施主の要望から、白くペイントされた板を壁に張ったり、モルタルを多用したりとラフな雰囲気を演出しながらも、建具やダクトを黒にすることで空間を引き締め、都会的な印象に。あくまでも都市のマンションというベースは残し、ほどよい匙加減でデザインテイストを取り入れました。
ソファやコーヒーテーブルなどの家具も、すべてリノベーションを依頼したCLOCKで造作し、素材感や色のバランスを揃えています。無彩色なインテリアのポイントにブルーのファブリックをプラスし、洗練されたサーフデザインにまとまっています。
MATERIAL
床:モルタル(玄関、ダイニング)
壁:モルタル(玄関、ダイニング、キッチン)サブウェイタイル(キッチンカウンタ―)
INSTRUMENTS
キッチン:造作
リノベりす編集部コメント
今回の事例もCLOCK(クロック)らしく、それぞれのシーンが映えるデザインが魅力的でした。壁で部屋を区切るのではなく、床の素材や高さを変えることでそれとなく自然にゾーニングされているプランも新鮮ですね。