北欧と和のエッセンスを融合したジャパンディスタイル。造作のII型キッチンがLDKを印象づけるマンションリノベーション
CLOCK(クロック) (設計・施工)
余分なものをそぎ落とした、シンプルなダイニングキッチン。やさしく心地よい北欧スタイルの空間ながら、わび・さびの心も感じるインテリアです。
DATA
間取り図
“ジャンルレス”に肩肘張らず、楽でのんびりできる空間のある毎日を
異なるテイストをすっきりまとめる
施主ファミリーが暮らすのは、都心の76㎡のマンション。2方にバルコニーがあり、まるで戸建てのような光あふれる空間です。
リノベーションのテーマは、日本（Japanese）と北欧（Scandinavian）をミックスしたインテリアスタイル「ジャパンディ」。白を基調とする部屋に、北欧家具や和のアイテムを配することで、洗練された住まいをつくり上げました。とりわけ、研ぎ澄まされた美を感じるのが、キッチンとダイニングのスペース。オーク突板とセラミック素材で造作されたオリジナルキッチンは、直線的なラインでどこか和を感じる佇まいです。キッチンカウンターとダイニングテーブルをつなげて有機的なデザインとし、軽やかな北欧家具とマッチさせています。
キッチンと家具は同じトーンで統一。すっきりした明るい木目と白い壁や天井が響き合い、スタイリッシュで爽やかな印象に。
回遊動線のII型キッチンをLDKの中心に
間取りはキッチンを大きく動かし、オープンなLDK一体型に。和室を取り込み、それぞれの個室をコンパクトにすることで、家族団らんの場をグッと広くとりました。キッチンはコンロとシンクを分けたII型を選択。家事がスムーズにこなせる、行き止まりのない回遊動線も取り入れています。
浴室や洗面、トイレは、位置と広さを調整して使い勝手を向上。キッチンやリビングには幅広の壁付け棚を取り付けて、個室にはクローゼットを設けました。さらに玄関にシューズクローゼットを新設するなど、効率よくたくさんしまえる収納を随所に確保しています。
レンジフードは吊り戸と同じ素材でカバー。存在感を極力なくしています。
既製品をフロートタイプのテレビ台として設置。無垢板を重ねて個性的なデザインに。
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キッチンカウンターと背面の壁は、大理石調のセラミック素材を使用。耐久性や耐熱性に優れ、お手入れしやすいのもポイントです。
開いた扉をキャビネットの内側に収納できるオリジナル食器棚。
冷蔵庫上のスペースには扉を付けて、インターネットに必要な機器類を収納。
リビングは床暖房対応のオーク複層フローリング。木の温もりと光のある部屋はくつろぎ感にあふれています。
透明なガラスを大きく入れた、オリジナルのハイドア。
シューズクローゼットは暖簾のような間仕切りが和を感じさせます。
IKEAの収納家具を組み入れた洋室のクローゼット。
洗面化粧台にはキッチンと同じセラミック素材を使いました。
洗濯機の隣には、手洗いに便利なスロップシンクも。
床と腰壁を同素材にすることで掃除がしやすいトイレ空間に。
ビフォー・アフター
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リノベりす編集部コメント
日本と北欧の心地よさを合わせもつ、温かい雰囲気の住まいですね。暮らしの中心となっているキッチンは、家具のようなデザインでシンプルな空間に溶け込んでいます。キッチンの移動で実現した、広々としたリビングも居心地が良さそうです。