大勢が集えるLDKの快適性と、 親・子世帯の暮らし分けを両立

夫の両親と祖母が暮らすためにハウスメーカー住宅を新築して十数年が過ぎ、Oさんは結婚して新築マンションを購入し、娘ふたりと妻の4人で新生活を始めていた。そんなある日、「こちらの家にはいつ戻ってくるのか」と両親から切り出される。 「下の娘が小学校へ上がる直前で、今がそのタイミングかなと思い、マンションは売ることにして実家のリノベーションに着手しました。

大手ハウスメーカーの軽量鉄骨だから躯体は問題ないはずだし、予算的にも建て替えは考えませんでしたね」と夫。相談に訪れたDEN PLUS EGGは女性目線の配慮が行き届き、細やかな提案も気に入った。

テーマは「風と光が通る家」。もともと簡易な二世帯住宅にはなっていたものの、Oさん世帯が入居する2階はシャワー室しかないなど、設備面で手を入れる必要もあった。「親世帯はもちろん、大勢が集まれるようにしたかったんです」　妻がそう語るLDKは間取りこそ以前のままだが、対面キッチンの吊り戸棚や垂れ壁を撤去することで、広がりと明るさが際立つ団らんの場へと生まれ変わった。

壁の漆喰はDIYで。いっそう愛着が深まる家に

開閉部分が小さくて風通しが悪かった出窓は、引き違いの大きな腰窓に変更。キッチン側の窓や廊下側に新設した室内窓を通じて、爽やかな風が通り抜ける。　併せて玄関から階段への動線も二世帯住宅として使いやすく変更。玄関ホール正面に階段を付け替えることで、2階へそのまま上がりやすくなり、2階にパントリーのスペースも生まれた。

「1階と2階をほど良く区分けした感じになり、階段下収納も大きくしていただきました。おしゃれになった2階へ食事に招いてもらったり、1階で一緒に食事をしたり、二世帯の暮らしを楽しんでいますよ」と、夫の母も満足そう。素材感を重視するOさん夫妻の希望で、2階の居室や水回りの壁は友人たちとDIYで漆喰を塗り、いっそう愛着が深まる家へと仕上がった。

【設計・施工　株式会社デン・プラスエッグ】専任家具職人を持ち、アンティークショップも運営。素朴なヨーロッパの空気感を住まいにこの会社のプロフィールページを見る