居心地のよさを追求した戸建てのような土間。自由な発想で楽しむマンションリノベ
ひかリノベ (設計・施工)
開口や壁の面は柔らかい雰囲気のアールに。限られた空間でも圧迫感がなくなり、全体を広く感じます。日用品などは自分がときめくものを厳選し、飾りながら収納しました。
DATA
間取り図
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賃貸から中古×リノベに方向転換して自分好みの住まいに
「このまま家賃を払い続けるならマイホームを買おう」と思い立ち、自分好みに仕立てるべく中古物件を購入してリノベーションをすることを前提に行動を起こしたSさん。いくつかのリノベ会社を検討した結果、ひかリノベに物件探しから依頼することにしました。実家が戸建てだったこともあり、当初は「マイホーム＝戸建て」と考えていたのだそうですが、希望エリア内を見て回り、住戸数が少ないマンションの最上階で、海や富士山を一望できる戸建て感覚の一室を購入しました。
全面的につくり変えた間取りは、まさに一軒家のような雰囲気。玄関は土間を思い切って広くとり、内と外をつなぐ中間ゾーンに。壁際にぐるりと小上がりの畳スペースを設け、趣味の着物を広げたり読書をしたりするなど多様に使っています。
土間には「瓦」の丸い部分を埋め込み、唯一無二のデザインに。
瓦を取り入れるのは両親のアイデアで、畳や引き戸とも相性ぴったり。実家の寺を思い起こす和モダンな空間です。
日常を彩る、自然素材と好きなもの
土間の向こうは壁や扉を最小限にして、開放的でのびやかなワンルームに。必要なスペースをタイルの腰壁や扉のないアール壁で仕切ることで、動きやすく広がりを感じる空間になっています。それぞれのコーナーは使い方を限定せず、その日の気分で寝る場所を変えたり洗濯物を干したりしているのだそう。また空間に余裕を持たせることで、光と風と視線が抜ける住まいを実現しました。
「自然に逆らわないこと」を暮らしのテーマにしているSさんは、色や材質、ディテールについても、とことん吟味。無垢材や漆喰など天然の素材を選び、「目に入れて心地よいもの」を飾りながら収納しました。姿のよい生活の道具たちも、インテリアのさりげないアクセントになっています。
好きなものをひとつずつ選んで、くつろげる空間に。「早く家に帰ろうと思うようになりました」とSさん。
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和と北欧、アジアンをミックスしたインテリア。好きなものを集めて絶妙なバランスに。
キッチンの背面は、グリーンをたっぷり取り入れて自然を感じるディスプレイ。
主寝室の入り口も、優しい雰囲気のアール開口に。
洗面、トイレ、ランドリーの機能を一室にまとめました。
室内窓もプラスして採光・通風を確保しています。
玄関から続く広々とした土間空間。ちょっと立ち寄った人とも、畳に腰掛けてもらって気軽に話をすることができます。
好きなものに囲まれて心地よく、自分らしく。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床：無垢材
壁：漆喰
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リノベりす編集部コメント
ひと部屋使った土間空間が、一戸建てを訪れた時のような存在感を放っていますね。畳の小上がりまでつくっているので、使い道がいろいろ思い浮かびます。和、北欧、アジアンのテイストを組み合わせることで、個性あふれる住まいになっています。