シーンで分けた90平米のインダストリアルワンルーム
HOUSETRAD(ハウストラッド) (設計)
DATA
六本木のアメリカ大使館にほど近い中古マンションの最上階に、NYのロフトのようなワンルームがリノベーションによって誕生した。インテリア雑誌にでてくるような非日常的な空間だ。
300万円という限られた予算で他にはないオンリーワンの空間を作るべく、考えられたプランは、壁ひとつ無い90平米の1ルーム。全面ガラス張りのバスルームや金網で仕切ったベッドルームなど普通の感覚なら躊躇する様な独創的なプランだった。
金網で出来た間仕切りはこの部屋でも印象的なモチーフだが、視覚を遮る事無く空間を切り替えるのに一役買っている。他にも露出配管や金属チェーンで吊り下げられたクールな照明など、インダストリアルでロフト感あふれるディティールが随所に散りばめられている。
仕切ることなくシーンを分ける
寝室の床は一段上がったフローリング、リビングの床はモルタルと用途で床の仕上げを変えている。空間も寝室は自然光の入るナチュラルな雰囲気、リビングはクールな雰囲気と、ワンルームながら空間を分けてコーディネイトされている。つながった空間でも素材感や床の高低差などで生活のシーンを切り替える事が出来ている。
センスのいいインテリアがそれぞれのシーンで居心地のよさを演出し、まさに住人のためのオンリーワンの空間が出来上がった。
★リノベりすコメント★NYのロフトを見事に再現したリノベーションです。有孔ボードや金網など個性的な素材が光っていますね。
【設計 HOUSETRAD(ハウストラッド)】ひとりひとりのスタイルに合わせた機能性に、 独自のアイデアを盛り込んだモノづくりを目指す。この会社のプロフィールページを見る
リビングとフラットにつながる玄関。鉄の表情がクールな印象。
寝室からリビングルームを見る。住人のセンスのいいライフスタイルが随所に垣間見える。
柱に半分隠れたキッチン。コンパクトながらも使い易いように有孔ボードを使った見せる収納などが施されている。
東京タワーと六本木ヒルズが眺める事ができる寝室。壁は一面ブリックタイルで仕上げた。
シャワースペースと続いたサニタリースペース。床はヘリンボーン張りで風合いを感じる。
リビングからガラスで隔てられただけのシャワースペース。壁の窪みを有効に活用している。
金属チェーンで吊り下げられたインダストリアルな雰囲気の照明。ダクトレールで位置を調整出来る。
玄関横のインターフォン周り。有孔ボードで小物などを掛けられるようになっている。
音楽機器が並べられたコーナーのバックにも金網を。ライティングを当てると陰影が壁に落ち、大人な雰囲気に。
MATERIAL
リビングダイニング/床：モルタル
寝室/壁：ブリックタイル
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