58平米コンパクトな都心のマンションリノベ。キッチンを中心とした回遊プランで生活動線と収納を完全リンク
DATA
間取り図
自らの子育ての経験を踏まえ、暮らしの変化に柔軟に対応できるリノベーションを提案
キッチンを中心に、水まわりとLDを含む回遊動線に
都心のビジネス街に程近い、延床面積58平米のマンション。夫妻と子ども2人の4人家族で暮らすにはややコンパクトなため、色々工夫をして暮らしていましたが、そろそろストレスも。そこで間取りから設備、収納まですべてを変えるフルリノベーションを実施しました。
忙しい日々を送る夫妻の思いは、限られた家族の時間を大切にしたいということ。無駄のないスムーズな動線計画を立て、家族みんながわかりやすい収納を動線に沿って配することで家事の負担も減り、時間のゆとりが生まれました。例えば帰宅後の動線は、玄関からまっすぐ洗面所に向かって手を洗い、すぐ隣のウォークインクローゼットで着替えて、そのままパントリーを通ってキッチンへ。さらにキッチンを中心に、ぐるぐると回れる回遊動線も取り入れています。
モノトーンをベースに色と素材を織り交ぜて
回遊性のある間取りは、行き止まりがなく視覚的にも広く感じますが、壁に窓を設けたり子ども部屋の仕切りをなくしたりすることで、さらに開放感を獲得。また家族の気配が自然に伝わり、コミュニケーションもとりやすくなりました。
インテリアは、グレートーンに黒を効かせたシンプルでクールなスタイル。施主夫妻はナチュラルな木目が好みではなかったため、オークフローリングには淡いグレートーンをかけ、壁や天井は白をベースにほんの少しのブルーグレー、室内窓や家具のダークグレーのペイントでメリハリをつけています。
スタイリッシュな印象のキッチンはセミオーダー。メーカーのボックスや機器にステンレスのオーダー天板を組み合わせました。キッチンカウンタ―の腰壁はフレキシブルボードにグレーの染色をし、無機質な素材感を生かした仕上げとしています。
一方、「子どもたちにも新しく生まれ変わった住まいに愛着をもって暮らして欲しい…」そんな思いから、それぞれの好きな色をヒアリング。遊び心のあるオレンジとブルーに塗り分け、アクセントとして盛り込みました。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:オークフローリング(グレー着色)
壁・天井:ビニルクロス一部ペイント仕上げ
キッチン腰壁:フレキシブルボード(ダークグレー塗装)
INSTRUMENTS
キッチン:オリジナル
システムバス:リクシル
トイレ:リクシル
リノベりす編集部コメント
キッチンを家の真ん中に移動させ、回遊動線ができたことで、家族4人の暮らしの質が格段に上がっていますね。すべての部屋がほどよくつながっているので、圧迫感がなく、実際の面積より広く感じます。