築90年の長屋を古材×無機質素材でリノベーション。7DKから吹き抜けの気持ちよい2LDKに
SCHOOL BUS|スクールバス空間設計 (設計・施工)
DATA
間取り図
「ゆるかっこいい」アメリカンモダンな空間を
細かく分かれていた間取りをワンルームに変更
ひとり暮らしのYさんが住むことになったのは、京都市内に建つ築90年の長屋。そこは東西に細長い2階建てで、和室を中心に7つの部屋と狭い水まわりに分かれていました。Yさんは、同じ市内に店舗があるSCHOOL BUS|スクールバス空間設計をパートナーに選び、リノベーションをスタート。古くて素敵な風情は残しながら、生活スタイルに合う住まいをめざしました。
玄関のある1階は、生活動線を考えて間取りを再構築。4部屋を打ち抜いて、リビング、ダイニング、キッチンがゆるやかにつながる大空間へと生まれ変わっています。キッチンは位置を大きく変更し、テーブル一体のオープンタイプに。窓が近く、屋外の心地よさを感じられる場所にはソファを置いて、くつろぎの空間を演出しています。歴史を感じる梁を活かしたスタイリッシュインテリア
ひと続きのLDKで目を引くのが、経年変化で味わいを増した太い梁。堂々たる存在感で、広々とした空間を引き締めています。既存の梁はそのまま活かしつつ、天井や床は色味を合わせた木材に一新。モルタル、ステンレス、ガラス、スチールといった無機質な素材を散りばめることで、新旧が溶け合うスタイリッシュなインテリアをつくり上げました。
90年の間に住み手は変わり幾度か手を入れているものの、傷んでいる箇所もあったので、そこはしっかりと補強。風情ある構造を残しながらの慎重な空間プランニングで、自分らしい快適な住まいが完成しました。ビフォー・アフター
リノベりす編集部コメント
長屋の持つ古さを完全になくすのではなく、新しさと上手く共存させていますね。階段やキッチンを大きく移動し、壁をほとんど撤去したことで、暮らしやすくカッコいい空間になっています。