和とモダンが融合する、木組み天井の戸建てリノベーション
SCHOOL BUS｜スクールバス空間設計 (設計・施工)
オリジナルのオープンキッチンがこの家の主役。カウンターをL型にまわすことで、足元が玄関から見えにくく、作業スペースも広がっています。
DATA
間取り図
「ゆるかっこいい」アメリカンモダンな空間を
新たな提案を受け入れ、思った以上の住まいに
力強い骨格をあらわにした2階建ての木造住宅。4戸が連なる物件の一つで、施主夫妻が購入したときは、スケルトンでの引き渡しでした。住みたい家のイメージが明確にあった夫妻は、まず設計事務所にリノベプランを立ててもらったものの、予算を大幅にオーバー。そこで、SCHOOL BUS｜スクールバス空間設計に相談したところ、予算内で収まるよう、夫妻の想いをくみながら全く別のプランを提案されたのだそう。その予想外のプランをすっかり気に入り、依頼を決めました。
家のデザインは、シンプルな空間に和の要素を加えたスタイルを希望。白い壁とグレーのモルタルのモダンな組み合わせに、木組みの屋根を見せながら広い土間をつくることで、日本家屋の魅力を再生しています。
カチオン仕上げの白い壁と天井は、夫妻のDIY。珪藻土の左官仕上げは思った以上に大変だったので職人さんに任せました。
大きなワンルームに連続するコーナーを配置する
スケルトンだった1階は、開放感を活かしつつ、間延びしない空間に。妻がこだわったキッチンを中心に、メリハリのあるコーナー配置をしています。玄関から土間を奥に延ばし、その突き当たりはオープンキッチンとパントリー。目の前には、木目が美しい杉板のリビングダイニングが広がっています。当初はすべて土間仕上げの案もありましたが、ごろんと横になることができないということで、小上がりをつくったのだそう。
一方、水まわりやウォークインクローゼットなどのプライベート空間は、階段を挟んだ反対側に。あえて扉をつけず、カーテンでゆるやかに仕切っています。
玄関からキッチンまではモルタルの金ゴテ仕上げ。ざっくりした素材感が家の雰囲気にピッタリです。
リビングダイニングは明るい木目ですっきりと。廊下や洗面所なども杉で揃えて一体感のある空間に。
そのほかの画像を見る
オープン棚には、デザインのよいキッチン用品を飾りながら収納。
冷蔵庫はリビングから見えないよう、パントリー内に置いています。
外枠をグレー、中をホワイトで仕上げた階段室が空間のアクセントに。
2人分の衣類がたっぷり収まる、ウォークインクローゼット。
明るい日差しが入る廊下の先に、造作の洗面台をレイアウト。
トイレは静謐な佇まい。余計なものを置かずシンプルに。
それぞれの個室がある2階。屋外の緑が心地よい空間です。
パーティションのような壁で仕切った、2階の洗面カウンター。
もうひとつの個室は、入り口をアーチ開口にして優しい雰囲気に。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床：杉（LD、ホール、寝室、WIC）、モルタル（玄関）
壁：カチオン仕上げ（一部、珪藻土、タイル）
天井：カチオン仕上げ（一部、珪藻土）
INSTRUMENTS
キッチン：造作（引出水栓：Homezakka/ftp614、シンク：トヨウラ/NB00BSS、食洗機：リンナイ/RSWF402CSV、レンジフード：ツールボックス、コンロ：ノーリツ/N3WF2KJTKST）
浴室：TOTOサザナ
洗面：造作（1階ボウル：Homezakka/mq9998q32776、壁付水栓：Homezakka/ft2003q35952)、（2階ボウル：Homezakka/mpp0050、水栓Homezakka/ft2003p36326）
トイレ：Panasonicアラウーノ
この事例のリノベーション会社情報をみる
リノベりす編集部コメント
木の天井のラフな質感と、モルタルや杉板がセンスよく組み合わされ、個性的でカッコいい住まいになっていると思います。日本家屋の風情もありつつ、モダンな要素がマッチしていますね。