屋外の気持ちよさを味わい楽しむ、スケルトンリノベーション
水雅(すいが) (設計・施工)
DATA
間取り図
「大工×技術」人の心に寄り添った家をつくる
インナーバルコニーで、開放感あふれるリビングに
結婚を機に中古マンション×リノベーションに踏み切った施主夫妻。予算や立地から、築40年になる60平米ほどのマンション購入を決め、リノベーションは数社を検討することに。用意されたヒアリングシートや自分たちの要望をリスト化したものを持ち寄り、それぞれプランを作成してもらいました。そんな中夫妻が選んだのは、社員の大半が大工職人という水雅(すいが)。要望をクリアしたうえでの柔軟な提案が決め手となり、設計・施工からインテリアコーディネートまで依頼しています。
リノベーションコンセプトのひとつは、明るく快適なリビング。既存の間取りはバルコニーがあるものの、LDKは個室に挟まれ窓もありませんでした。そこでバルコニー側の2部屋を取り込み、広々としたLDKを配置。タイル張りのインナーバルコニーをつくることで室内外の連続性が生まれ、いっそう開放感が増しています。
朝の身支度がスムーズになる、2つの洗面台
書斎を兼ねた寝室は、シンプルでコンパクトな空間。その代わり、ウォークインクローゼットや玄関は広めにとり、浴室などの水まわりをサイズアップするなど、ゆとりを加えることも配慮されています。また南北の窓を開ければ風の流れが生まれるよう、天井部分をオープンに。湿気が籠りにくく、外窓に面していなくても間接的に明るさを感じられます。
洗面所で家族が渋滞するのを防ぐため、洗面台は2か所に。友人が遊びに来た時には扉を閉めて、プライベートな空間が目に触れないようにレイアウトしました。
リノベりす編集部コメント
壁をなくすだけではなく、バルコニーとリビングの一部をタイルでつなげることで、のびのびとした住まいになっています。ロードバイクが掛けられる広い土間とともに、アウトドアの雰囲気を感じますね。リビングの造作家具とタイル壁が素敵なフォーカルポイントです。