15/01/22 16:20 投稿
《リノベーション実録》リライフプラス編集が本気で家探し!(2)
リノベーション体験談
物件探し、資金計画…、家を手に入れるためには、知らなければならないことがたくさん。物件探しから基本設計まで、これを読めば、リノベーションに必要なことが、すべてわかる体験談第2弾!
まずは駅から2分、の候補1。部屋に入ってベランダに出てみると、駅のホームが目の前!「ホームに住んでるみたいだね」と石井さん。確かに駅近だけど、子供を育てるにはちょっと不向きかも…。続いて候補2は同じ駅近でも環境は正反対。静かだし緑も多いし図書館が近いのもうれしい。候補3は駅からやや遠いものの、保育園には3軒の中で一番近く、魅力的な立地。向かいに郵便局があるのもなんだか嬉しい。「下見はディテールだけでなく自分の感覚を大切に、"見る"だけでなく"感じる"ことも心がけて」と石井さん。さて、下見の結果、君島が選んだのは…?
下見のオキテ1
部屋の中は見ない!
部屋の外は変えられないけれど、部屋の中はどうにでもなります。現在の間取りや見た目の古さにとらわれずに、自分がどんな風に住みたいかをイメージして」と石井さん。水まわりに関してはプロに相談してみるのも手。築年数が古い場合は電気容量もチェックを。
下見のオキテ2
広さの感覚をつかめ!
部屋の広さや天井の高さは数字を見ただけではなかなか実感しにくいもの。最初は難しいかもしれないが、60だとこれくらい、天井高2Mってこんな感じ、と大まかな感覚をつかもう。この感覚がつかめれば、具体的な間取りや家具の配置などもぐっと考えやすく。
下見のオキテ3
共用部をよく見よう
エントランスや駐車場、通路やエレベーターといった共用部は特に念入りに見たいもの。「大切に使っている、と感じられるかどうか。感覚的なところを大切にしてください」。外からベランダを見るのも効果的。
下見のオキテ4
周辺環境もチェック
交通量の多い環七沿いでちょっとイヤだなあと思いつつ下見した候補2だが、環七に面しているのは通路で、ベランダから見える景色は緑も多く、落ち着いた住宅街で好感度アップ。外側からも内側からもじっくりと周辺環境をチェックしよう。
下見のオキテ5
日当たり、風の抜けを見よ!
「リノベーションで部屋の中はいくらでも変えられますが、日当たりや風の抜けを変えることは難しいので、そこは必ずチェックを」。晴れの日と雨の日、昼と夜でも全然感じ方が違うので、日を変えて見られるとベスト。
子供のことを考えると、やっぱり環境って大切、と下見をして改めて実感。駅から近くて環境もよく、共用部もいい感じ、と好条件の揃った候補2に決定! ただし予算はオーバー。
★下見の重要word★「管理組合」
大勢でひとつの建物を共有するマンションでは、所有者全員でつくる「管理組合」で共通ルール「管理規約」を定め、維持管理を行う。中古マンションを購入するときは、管理の内容・実態もチェックしておこう。管理規約や修繕計画などの書類、管理費や修繕積立金、駐車料金の運用状況を調べるとよい。
★下見の重要word★「修繕計画」
マンション所有者全員が共有する屋根や外壁、給排水管や共用設備の補修・改修については、管理組合で修繕計画を決めて実施する。購入時には、修繕計画の内容はもちろん、過去の実施状況や近々工事の予定があるかどうかも調べておきたい。特に、配管工事は専有部分に影響する場合もあるので要注意。
★下見の重要word★「マンションの構造」
RC造のマンションは、「ラーメン構造」と「壁式構造」に大別できる。ラーメン構造は、柱と梁で支える構造。室内に梁型や柱型が出っ張っていることが多い。壁式構造は壁の「面」で支える構造。室内は凹凸が少なくすっきりしているが、専有部分でも構造壁に手をつけることはできないので、間取りの変更が制限される。
「リライフプラス vol.1」掲載
text:utako hagiwara
illustration:rumi nishigori
photo:kohji yamada
こちらの記事は、2009年07月発行時の情報となります