3階建て賃貸住宅がリノベで激変。ファクトリーテイストのアイテムがきいたカフェのような住まいに
a.design(エーデザイン) (設計・施工)
DATA
自然素材とDIYを推奨し、「一緒に楽しむ住まいづくり」が魅力
ALC造の構造を活かした、間仕切りのない大空間
賃貸のデザイナーズマンションに暮らしながら、マイホームは自分好みに仕立てたいと中古購入+リノベーションを決めたSさん夫妻。家探しからリノベーションまで、a.design(エーデザイン)に依頼し、いくつかの条件のもと物件を見て回りました。
そんな中「面白くリノベーションできそう」と選んだのは、もともと賃貸住宅だったALC造の3階建て。5世帯が入居できるよう細かく仕切られている建物でしたが、頑丈な造りを活かして間仕切りを撤去し、開放的な大空間ができると考えました。そこで躯体以外をすべて取り去り、新たな間取りをプラン。1階はインナーガレージ、2階はワンルームのLDK、3階は個室と、2人が暮らしやすい住まいに生まれ変わっています。
2人の好きなテイストを集めて居心地のよい場所に
DIYも駆使した住まいは、風合いを活かしてすっきり仕上げた内装に、アイアンや鉄骨などを散りばめた個性的なインテリア。妻は「ナチュラルなカフェ風」、夫は「ファクトリー系」と好きなスタイルは分かれていましたが、お互いの好みを尊重して居心地のよい空間を追求しました。
床は幅広のパイン無垢材、壁は珪藻土と自然素材でほっと息を抜けるようなくつろぎ感を演出。キッチンは家族やゲストと会話が弾む対面式のオープンタイプを選びました。リビングの大きな窓にはアイアン枠を使い、スケルトン階段は鉄骨と集成材を組み合わせ、ガレージの天井はあえて構造体をむき出しに。カフェのようなやわらかな雰囲気に、無骨でラフな素材感を上手にミックスしています。
MATERIAL
床:パイン無垢材
壁:珪藻土
リノベりす編集部コメント
無骨なファクトリーテイストと、カフェのように落ち着く雰囲気が見事に同居していますね。間仕切りが少ないことはもちろん、大きな窓やガラス入りドア、スケルトン階段で視線が抜けるので、開放的でのびやかな空間になっています。