築54年の団地の間仕切りを無くし、生活の分断をスケルトンリノベで解消。
DATA
間取り図
自らの子育ての経験を踏まえ、暮らしの変化に柔軟に対応できるリノベーションを提案
自然にコミュニケーションがとれるオープンキッチン
1964年、東京オリンピックの年に建てられた団地をフルリノベーション。築年数が古く配管等の制約が多かったため、いかに水まわりを更新するかということが課題でした。依頼先の+Marchitectsがこれまでのノウハウを生かし、腰壁に配管ルートを確保してキッチンを変更。在来工法の浴室も、既製品のユニットバスを一部加工して納め、すべての水まわりが使いやすく生まれ変わっています。
もとはリビングダイニングが壁に囲まれており、加えてキッチンまでの動線が長いため、生活が分断されてしまう間取り。そこで日々仕事が忙しい夫妻のためのコミュニケーションの場として、家の中心にオープンキッチンをレイアウトしています。キッチンの前には奥行きのあるカウンターを造りつけ、コンパクトなダイニングスペースに。その分リビングを広くとり、大きなワンルームのLDKが実現しました。2人が自然と顔を合わせ、無理なくコミュニケーションのとれる住まいになっています。
心からホッとする居心地のよいスペースに
暮らしの中心となるリビングダイニングは、リラックスできるようにナチュラルな素材と色をセレクト。シベリアンバーチの床やレッドシダーのクロス、ブラックチェリーのカウンター周りなど、自然素材がくつろぎ感を高めています。ソファはシックなブラウンのゆったりサイズに。ダイニングチェアのグレー、リビングテーブルのホワイトなど色数を抑え、落ち着きのある空間になっています。
リラックスのもうひとつのポイントは、サラウンドスピーカーを備えた大画面のテレビ。背面のアクセントウォールをダークグレーに張り分けたことで、いっそう画面を引き立たせています。大好きな映画やライブをゆっくり楽しむことができ、居心地も抜群です。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:シベリアンバーチ、ヒノキ無垢材
壁:クロス
天井:レッドシダークロス
リノベりす編集部コメント
あたたかみのあるウッディな空間に、オリジナルカウンターと収納棚がつながっているオープンキッチンがある室内は、居心地のよいカフェのような雰囲気です。コミュニケーションがとりやすいレイアウトで自然と会話が生まれます。