ライフスタイルの変化に合わせて2回に分けてリノベ。小屋と庭のつながりが人と人を結ぶ
庭が3つのゾーンに分かれ、それぞれの部屋が庭に続くユニークなつくり。大きな窓からは庭の紫陽花や柚子、公園の桜などの豊かな草木を楽しめます。「設計は庭とのつながり方をイメージしながら進めることになりました」と+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ)代表の碧山さん。
DATA
間取り図
自らの子育ての経験を踏まえ、暮らしの変化に柔軟に対応できるリノベーションを提案
リノベ会社の決め手は、考えやイメージが自然に伝わる安心感
母と一緒にくらす家を10年以上探していたSさん。ようやく出会ったのが、公園に面した三角形の敷地に建つ一軒家でした。「公園の桜が見える環境に加え、すべての部屋が庭に面している間取りにも惹かれたんです。ただ、やはり築40年のままでは現在のライフスタイルに合わないので、全面的なリノベーションが必要でした」。
リノベーションを依頼した「+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ)」は、「母の介護のこともあり、同年代の女性建築家にお願いしたいという思いがありました。そんな中、ネットで見つけた建築家紹介サービスで同社代表の碧山さんのことを知り、インスタグラムをチェック。好きな建築が同じだったり、素材に対する考え方なども共通していて『この方ならきっと分かってもらえる』と感じました」。
そこで直接連絡を取り、足を運ぶことに。会ってみると、話しやすく、考えやイメージを自然に伝えられる安心感があったそう。「提案してもらったプランもとても良かった。他の方を検討することもなく、そのままお願いすることにしました」。
1期工事で室内、2期工事で外構をブラッシュアップ
Sさんは「明るく介護できる家。バリアフリーで別荘のような落ち着いた雰囲気」を希望。母の体調を見ながらの1期工事は、限られた期間のなか「こだわりたい部分については妥協することなく」イメージ通りの室内に仕立てています。
床は無垢のオーク材、壁は添加物が使われていないシリカライムの左官材を使用。1階はLDKの間取りを活かしつつ素材やキッチンにこだわり、Sさんらしい空間に。母の部屋も1階に配し、縁側の先には夏みかんの木を植えたり、LDKとつながる出窓をつくったりするなど、バリアフリーだけではないあたたかな配慮が感じられます。一方2階にはSさんのためのアートセラピーのアトリエを配置。玄関からつながるストリップ階段と吹き抜け、室内窓で上下階がつながり、柔らかな光が全体に広がるようになっています。
その後、母が施設に入ることになり、2期工事を実施。外構がメインで、庭と家をつなぐ小屋と広々としたバイク・自転車置き場を新たにつくりました。「当初、小屋は収納スペースとして使うことを想定していましたが、これからの自分のために使いたいと思うようになりました。以前営んでいた雑貨店のようなお店やギャラリー、アートセラピーの塾、はたまたバーのような大人の遊び場も良いなとワクワクする妄想が広がっています」。
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ビフォー・アフター
MATERIAL
床:オーク無垢フローリング、リノリウムタイル
壁:左官仕上げ(シリカライム)
天井:ヘムロック羽目板張り、左官仕上げ(シリカライム)
INSTRUMENTS
キッチン:ウッドワン(スイージー)
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+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ)
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リノベりす編集部コメント
小屋が庭とつながり、さまざまな出会いを生み出してくれそうな住まいですね。庭だけでなく公園の借景もうまく取り入れているので、開放的なコミュニティスペースになりそうです。こだわりの素材、吹き抜けや室内窓によるナチュラルでモダンなインテリアも魅力です。