立地重視の建売住宅を理想の一軒家に。階段の架け替え、回遊動線、要望の本質を叶える提案を採用したスケルトンリノベ
「仕事を終えてキッチンに立つ時間が、気分転換になっています」とNさん。3階建ての2階をLDKとして、小さいながらも機能的なキッチンを配置。ペニンシェラ型のワークトップは、友人4人で作業をしてもゆとりがあります。
DATA
間取り図
自らの子育ての経験を踏まえ、暮らしの変化に柔軟に対応できるリノベーションを提案
リノベーションは「これからのくらしに向き合うプロジェクト」
出版社に勤務し、大学生の子どもと2人ぐらしのNさん。25年前に購入した建売住宅は、立地は気に入っていましたが、キッチンの面材や床の色などは一度も愛着をもてませんでした。
そこで、いずれはリノベーションすると心に決め、イメージをふくらませたり、情報を集めたりして着々と準備を進行。年を重ね、いよいよ自分の将来を現実的に考えた時に、やはり便利なこの場所に、耐震性や断熱機能を高めたリノベーションをして住み続けようと改めて決意したといいます。
Nさんは家づくりを「健やかおばあちゃん化計画」と名付け、「これからのくらしに向き合うプロジェクト」として計画。設計は+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ)に依頼しました。
「3社のプレゼンを受けましたが、唯一、階段の架け替えと、大胆な玄関リノベ、回遊性のある生活動線の提案がありました。要望のさらに先を読んだ発想と、経験に裏付けられた機知に富んだ提案から『私のプロジェクトを実現するためには、価値観を共有できる(プラスエム・アーキテクツ代表の)碧山さんをおいてほかにいない!』と直感しました」
機能的で収納たっぷりなキッチンに大満足
間取りは、「生活動線、掃除性、快適性、安全性」の4つをポイントにして、好きな料理を楽しむキッチンを中心としたプランに。1階は子ども、3階はNさんのスペースに振り分け、2階に共有のLDKを配しました。
LDKは、キッチンを対面にしてパントリーや洗濯機置き場を新設。使いにくかった和室をリビングにすることで、それぞれのスペースにゆとりをもたせています。
インテリアは、Nさんが海外のインテリア誌をスクラップしながらイメージした「クラシックコンテンポラリー」。色数や装飾を少なくして、シンプルで洗練されたイメージ通りの空間をつくり上げました。
「とにかく快適、本当にリノベーションして良かったです」とNさん。「キッチンは広さも使い勝手も大満足。朝日が差し込むなか、景色を眺めながらコーヒーを淹れる…。そんな一日の始まりが今のくらしの楽しみです」
そのほかの画像を見る
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:フローリング IOC
壁:珪藻土
建具:神谷コーポレーション
INSTRUMENTS
キッチン:キッチンハウス
この事例のリノベーション会社情報をみる
+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ)
中心価格帯
対応エリア








リノベりす編集部コメント
明るくオープンなキッチンを中心に、親子のスペース配分や生活動線が改善された間取りが魅力的です。インテリアも変えて、これまで愛着をもてなかった家が、これからも長く住みたい、大好きな空間に生まれ変わっていますね。