シェルや古材の素材感がきいたプライベートカフェ。回遊性のあるマンションリノベーション
錬(れん) (設計・施工)
空間は白をベースにすっきりモダンに。シェル（貝殻）タイルや古材などの風合いを活かして、居心地満点の住まいに仕立てました。奥のパントリーには、ストック食品だけでなく、冷蔵庫も収納しています。
DATA
間取り図
色あせないモノづくりと、新たな価値を生み出すチカラは匠の業
眺めを存分に楽しめる、壁のない大空間に
友人や家族と集まることが好きで、ホームパーティーをする機会も多いというMさん夫妻。これまで暮らしてきたマンションは、立地などは申し分ないものの、細かく分かれている間取りや老朽化してきた設備に不満を感じるようになり、リノベーションを計画。自宅と同じ区内にあるリノベーション会社・錬に依頼することにしました。
もともと一面にウッドデッキが広がり、豊かな緑を楽しめるマンション。しかしその面は小部屋に区切られ、せっかくの環境があまり生かされていませんでした。そこで壁を取り払い、リビングとダイニングをひと続きに配置。キッチンの位置も変更し、明るく開放的な空間をつくり上げています。
デッキとフローリングの張り方を揃えることで、室内外の連続性が生まれています。季節の移ろいや風の心地よさが、身近に感じられるようになりました。
家事を同時進行しやすい回遊動線を取り込んで
効率的な生活動線を考えた結果、Mさんが選んだのは回遊性のあるプラン。独立型のキッチンからオープンな対面式に変え、そのまま洗面室につながる動線を確保。キッチン作業と洗濯を同時進行しやすくなり、合間にすぐ隣のワークスペースで、PCを使って情報をチェックすることも可能に。さらに2部屋からアプローチできるクローゼットを設け、家じゅうをぐるっと回れるようにしました。
インテリアは、カフェをイメージしたナチュラルスタイルに。キッチンの腰壁には、上品な天然のシェル（貝殻）タイル、背面の壁にはニュアンスのある白いタイルを使用。古材カウンターや幅広のオークフローリングをコーディネートして、エレガントな輝きとラフな素材の融合を楽しむ空間に仕上げています。
玄関～ユーティリティ～キッチン～リビングダイニング（兼ワークスペース）をぐるりと移動できます。
LDK横の寝室はアクセントクロスで華やかに。ウォークインクローゼットを隣接し、通り抜けができるよう動線を確保しています。
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キッチンの腰壁を彩るのは、貝殻でつくられた厚さ2㎜のタイル。天然ならではの輝きと美しさです。
リビングのテレビボードと飾り棚、ワークデスクと、古材のもつラフな存在感をさりげなくきかせて。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床：オーク
キッチン腰壁：シェルタイル
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リノベりす編集部コメント
動線を考えて間取りをやり直しているので、暮らしやすさがアップしています。行き止まりのない回遊動線は、部屋の広がりも感じられますね。ゆったりした間取りとこだわりのインテリアで、訪れる人がのんびりと長居したくなる住まいになりました。