大容量のパントリーのおかげでキッチンがいつもスッキリ！【マンションリノベ新・3種の神器】

吉田さん宅の土間・Pantry・W.I.C ここがポイント！

Doma

　　

　　

　　

　　

　　

　　

　　

　　

　　

　　

玄関ドアを開けると、縦に長い土間スペースが。以前は玄関が狭く、廊下を挟んで大きな物入れがあった。そこをすべて土間に変更。奥は靴の収納棚。床の仕上げは炭モルタルで、通常のものより黒っぽく仕上がるのが特徴。

　　

Pantry

　　

　　

　　

　　

　　

　　

　　

　　

　　

　　

パントリーは、以前もキッチン収納があったスペースで、W.I.Cの裏に位置する。棚はIKEAのもので、夫が床を塗装したときに余った塗料を塗ったら、まるで造作したような仕上がりに。水やお酒、梅をブランデーやシロップに漬けたものなどを置いている。

　　

W.I.C

以前キッチンがあった場所に設けた大容量のW.I.C。壁の両側にハンガーパイプを、上部に枕棚を設けて収納量をアップ。洋服をメインに、かさばるアウトドア用品なども収納。多趣味な夫婦にとってマストなスペースだった。

広々とした洗面脱衣室の一部にハンガーパイプ、枕棚などを造作して第2のW.I.Cに。タオルやよく着る衣類などを収納している。洗面室とバスルームには寝室からしかアクセスできないため、プライバシーが守られた空間に。

中古×リノベを選んだ理由ときっかけは？

会社の同僚でもある夫妻。それまでは借り上げの賃貸アパートに住んでいたが、インテリア好きの夫が「家を好きなようにいじりたい」と中古マンションのリノベ－ションを検討し始めたのがきっかけ。また、洋服やアウトドアグッズなど趣味のものが増えてきたことや、以前からネコを飼いたかったこともあって、購入を決意した。会社のある表参道から乗り換えなしで通勤できるエリアに絞って中古マンションを探すと同時に、リノベ会社探しも始めた。

たっぷりの日差しが入るリビング。グリーンを飾っている棚は、アウトドア用品のたき火ギアをアレンジしたもの。右側のドアは寝室の入り口。ソファ裏の小さなバルコニーのほかにも、小上がりの先にルーフバルコニー、玄関横にも広めのバルコニーと、3面にバルコニーのある希少な間取り。　

リノベ会社はどうやって決めましたか？

仕事終わりに打ち合わせに寄りやすいよう会社から近く、物件探しから依頼できるリノベ会社を探す中で、ここなら、と感じていたのがリビタだった。物件探しから入居までひとりのコンサルタントがワンストップでサポートしてくれる「リノサポ」を知り、「効率がいい」とお願いすることに。好みのテイストなどについてのヒアリングを経て、リビタから紹介されたのが、設計・施工を担当した「錬」だった。施工事例も好みだったため、依頼することに決めた。

打ち合わせではどんなリクエストを？

食品関係の会社に勤めていて、ふたりとも食べることが大好き。キッチンは「『かもめ食堂』っぽくしたい」「要塞みたいな存在感が欲しい」「独立型のアイランドキッチンに」と希望を盛り込んだ。ほかにも、天井を高くすること、リビングを広くしたい、パントリーとW.I.Cが欲しい、などなど。好みのテイストについては写真を添えてたくさん資料を渡したそう。また、ネコを飼う予定だったため、ネコ用のトイレや部屋を自由に行き来できる仕掛けもリクエストした。

映画『かもめ食堂』のキッチンに憧れて、壁側にシンク、リビング側にコンロを置いた対面式のキッチンに。パントリーのおかげで、キッチン回りはいつもスッキリ！

キッチンに対するこだわりは？

収納量の多いパントリー、独立したアイランドキッチン、人をたくさん呼んでホームパーティをするから大きなダイニングテーブルも欲しい。一緒に料理をするのでふたりで立てる広さ…と、こだわりは盛りだくさん。壁やカウンターのタイルも、何度もサンプルを取り寄せるなどして厳選した。ダイニング側の壁に見せる収納としてのオープン棚を設け、キッチン側の壁には調理器具がたくさん掛けられる長いバーを設置するなど、使い勝手にもとことんこだわった。

キッチン正面の壁の端から端まで渡したバーは、妻がリクエスト。スキレットや調理器具など、すぐ使いたいものがサッと取れて便利！

キッチンの壁は白いサブウェイタイルで仕上げた。表面が少しデコボコして独特のゆらぎがあるめ、光の当たり方がやわらかい。

キッチン腰壁のタイルは、カウンターテーブルを境にサイズも雰囲気も異なるタイルを2種類貼り分けた。青が好き、という夫のセレクト。

ネコと一緒に暮らすための工夫を教えて！

高いところが好きなネコの習性を考えて、リビングの壁の天井近くにキャットウォークを設置した。寝室とリビングを自由に行き来できるよう、専用の出入り口も設けた。寝室側の壁には交互にキャットステップをつくって、出入り口からやってきたネコが下りやすい工夫も。また、トイレに扉付きの収納をつくり、その下部をネコトイレ置き場にしているのも注目すべき点。常時稼働する換気扇も取り付けているので、ニオイも気にならず人も猫も快適！

リノベ当時は飼っていなかったが、ネコを飼うことを前提に設計。ネコが寝室とリビングを行き来するための通り道を壁の上部に設置した。

提案してもらってよかったことは？

基本的な要望とイメージは細かく伝えていたが、想像を上回る魅力的な提案も多々あったという。例えば、同じ幅でつくった板を渡すことでキッチンとダイニングテーブルをひと続きにできるアイデア。来客が多く、職場の仲間とみんなで料理をすることもある、という話を受けてデザイナーが提案した。リビングダイニングの小上がりもデザイナーの提案。ダイニングのベンチ代わりになるうえ、収納量も増え、畳ではなく板張りにしたことで用途も広がった。

人を呼んで料理をふるまうことの多い吉田さん夫妻。キッチンカウンターとダイニングテーブルはサイズを揃え、間に同じ素材の板を渡せばひとつの大テーブルとして使える。

ベンチ代わりにもなる小上がり。下は引き出し式の大容量の収納で、布団などを収納している。

住んでみての感想、気に入っている点は？

床や壁の素材や質感、ドアノブなどのパーツひとつひとつに至るまでよく吟味して決めたYさん夫妻。「あれこれ迷っている時間がいちばん楽しかった。本当に気に入ったものだけを選んで、すべてやりつくしたので、やり残した感がまったくない。住んでいて大満足です！」。お気に入りの場所はやっぱりキッチン。その日の気分に合わせてカウンターとダイニングテーブルを自由に使い分けている。2匹のネコもキャットタワーをのびのびと上 り下りして満足そう。