間取りを決めない、ワクワクする家。可動式の間仕切りと収納を使ったマンションリノベーション
たすかけ 吉祥寺ラボ (施工・プロデュース)
DATA
間取り図
建築家や家具屋とコラボしたリノベで、「自分らしさ」「家族らしさ」を提案
子どもの成長に合わせて、間取りを組み変える
「子どもの成長に合わせて間仕切りを可変できる」「無駄なスペースがない」ことをテーマに、中古マンションのリノベーションに踏み切った施主。子ども2人をもつ30代の夫妻です。
約71平米・三面採光のマンションは、和室を含む3LDKで、廊下や壁が多く、個室の独立性が高い間取りでした。そこで採用したのが、移動できる間仕切りと収納を組み合わせて、間取りを自由自在に変えられるプラン。例えば、シンプルな箱のような家具を壁際に寄せて建具を引き込むと、広々としたワンルームに。家をぐるっと囲むバルコニーからの風通しや日当たりを存分に堪能でき、実際の面積以上の広がりを感じます。そして部屋を分けたいときには家具を壁のように使い、対面キッチンのあるLDK、収納たっぷりの子ども部屋、広々とした主寝室という2LDKの間取りに様変わりします。
モルタルと木の素材感が引き立つ、シンプルな空間
インテリアは、無垢材とグレーが似合う空間を希望。その両方を合わせ、ナチュラルでスタイリッシュなイメージをもつ落ち着きのある住まいをつくり上げています。建具は、シナ木目をそのまま活かしたもの、チェッカーガラスや透明ガラスをはめ込んだものと、3パターンを組み合わせたオリジナル。つなぎ方によって、部屋の明るさも雰囲気も大きく変わってきます。
またLDKの主役として、モルタル風の左官材デコリエを使ったオープンキッチンを配置。デコリエに合わせて、床やスイッチをグレーで統一し、空間の広がりを確保するためにダクトをむき出しにするなど、カッコいいスペースになりました。
写真:©Shuya Sato
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:ナラ無垢材、塩ビタイル(キッチン)
キッチン腰壁:デコリエ
建具:シナ造作
INSTRUMENTS
洗面ボウル:CERA TRADING(セラトレーディング)
リノベりす編集部コメント
子どもが大きくなったり家族構成が変わったりすると、住んでいた家が合わなくなることもあります。そんな時、こちらの家のように間仕切りや収納が動かせると、改修することなく対応できますね。素材感のあるシンプルな家なので、生活に合わせてインテリアも変化できそうです。