20/08/09 20:00 投稿
大きな間取り変更はナシ!暮らしのイメージを丁寧にカタチにした戸建てリノベ《リノベーションのビフォー&アフター vol.8》
リノベのトレンド
気になるリノベーション住宅のビフォー&アフターを紹介している人気シリーズ。vol.8となる今回は、築40年の戸建てリノベを取り上げます。「素材の美しさをありのままに活かした無駄のない空間にしたい」という施主の要望を見事に反映し、家で過ごす時間が充実したものに。趣味、収納、ライフスタイル、すべてに満足できるリノベーションです。
暮らしに必要な物の量と広さを踏まえて
夫は自転車やアウトドア、妻はドライフラワーやデザイン制作など多趣味な夫妻。持ち物の多さを自覚していたため、ゆとりのある戸建てリノベを選びました。大きな間取りの変更はありませんが、一つひとつの部屋の使いかたを決めて、心地よく過ごせるように再構築。パラパラと配置されていた収納をまとめることで、住スペースをスッキリと保てるように考えられています。
それぞれの部屋でやりたいことを明確にしながらも、できるだけ空間を区切らず、気持ちよく風が通り抜けていく住まいになりました。
こだわりの調理器具が魅力的に見えるキッチンへ
位置の変更はしないものの、動き方や使い方にこだわって生まれ変わったキッチン。もともと2列型のオープンタイプではあったものの、シンクとコンロが分かれているため、作業がしにくいレイアウトでした。
そこで壁面にコンロとシンク、冷蔵庫を並べスムーズに動きやすい配置に変更。リビングとの間にはアイランドタイプの収納カウンターを設けました。料理好きな夫妻は食器や調理器具にもこだわりがあり、素敵なものが多かったため、オープン収納にすることでキッチンをより魅力的に見せています。キッチンはウッドワンのフレームキッチンを採用。
「リビングからも目に入るキッチンでしたので、家全体の雰囲気と合わせることを意識しました」(リノベーションを手がけたアートリフォームの担当者)
和室から夫の趣味を満喫できる玄関土間に
窓があり、採光はできていたものの、収納もなく使い勝手がイマイチだった玄関は、隣接していた和室を取り込んで広々とした土間のある大空間に変更。玄関ドアも造作の両開きに変更し、アウトドア用品やスノーボード、自転車が好きな夫が気兼ねなく趣味を満喫できるスペースになりました。壁面には天井まで使える大容量のオープン棚を造作。OSBボードを使用し、意匠性と機能性をもたせています。
また、駐車場とつながる窓は開口をひろげ、玄関を通らなくても直接行き来ができるように。アウトドアなどの荷物の出し入れがしやすい工夫です。天井や床の素材を切り替えることで、くつろぎの住居スペースと変化を持たせました。
個室にも役割を持たせて暮らしにメリハリをつける
玄関からもリビングからもアクセスできる便利な洋室を妻のアトリエに。妻の作品や道具が収納できるオープン棚は夫がDIYで製作しました。趣味のドライフラワーをかけておけるハンギングバーや、アンティークな雑貨が映える真鍮のペンダントライトなど、シンプルな空間ながらこだわりが詰まっています。
また、2階の和室につながる洋間も間取りの変更はせず、琉球畳と無垢のフローリングで洗練した空間に。洋間にはIKEAで購入したワークデスクとチェストを置き、ワークスペースとしました。2面に窓があり、外の景色を眺めながら気持ちよく仕事ができる贅沢な場所になっています。
同じ広さとは思えない、ホテルのようなバスルーム
リビングの奥にあるバスルームは広さの変更はないものの、全面在来工法で仕上げたこだわりの空間。施工過程は全て手作業で進めていくため、施主夫妻とも細やかな打ち合わせがあったといいます。ガラスの仕切りは前に住んでいた家で気に入っていたものを新居でも再現しました。インターネットでデザイナーとイメージを共有しながらつくり上げた、ホテルのように洗練されたバスルームです。 洗面台に取り付けたワイドミラーには、理想のデザインを実現するため、サイズや荷重に耐える特殊な金物を使用。TOTOの立ち上がり水栓、KAWAJUNのタオルハンガーなど、パーツにも質を追求しています。施主夫妻のセンスが遺憾なく発揮された場所になりました。
この事例の室内の様子・詳細は、以下よりご覧いただけます。
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リノベりす編集部コメント
大きな間取り変更がなくても、こんなにも暮らしにフィットしたリノベーションになるんだというビフォー&アフターでした。自分たちにとって心地よい暮らしには、どれくらいのモノが必要で、どんな場所でどんなことがしたいのか、暮らしに向ける施主夫妻の明確なスタンスがあったからこそ、ここまで作り込めた住まいにできたのではないかなと思います。