知らないとキケン! 中古一戸建てマル必Q&A(1)

リノベーション・ゼミナール

コダテリノベ最大の難関は、物件探しといっても過言ではありません! 長く安心して暮らせる家を手に入れるために知っておきたいこと、知っているようで知らないポイントについて、過去2 万件のホームインスペクションの実績を持つ不動産のプロにじっくり聞いてきました。

INDEX

■知らないとキケン! 中古一戸建てマル必Q&A(1)
■知らないとキケン! 中古一戸建てマル必Q&A(2)
■知らないとキケン! 中古一戸建てマル必Q&A(3)
■知らないとキケン! 中古一戸建てマル必Q&A(4)

Q.外観が複雑な家は地震に弱い

A.建物の外観形状からも耐震性の判断はある程度可能。壁の量が少なく複雑な形状の建物は地震に弱い傾向がある

木造住宅では、構造計算や壁量計算をして耐震性をチェックします。基本的に直方体のようなシンプルな形状が理想的。複雑な平面形状、1辺が4m を超える吹き抜け、1階と2階の位置がずれている、特定の方向に窓が多く壁が少ないなど、外観が複雑な家は、地震に弱い傾向があります。増改築の多い物件も、耐震診断をしてからの購入をオススメします。

Q.中古一戸建ては住宅ローンが組みにくい?

A. 既存不適格」「再建築不可」の物件は住宅ローンが組めない。価格の安さだけにとらわれず、リスクも十分理解して

中古住宅の融資については、一定の条件を満たせば、ローン期間や金利も新築とほぼ同じ条件で借りられるようになってきましたが、法改正で現在の法律に合致しなくなってしまった「既存不適格」、その中でも接道義務を満たしていない敷地に建物が建っている「再建築不可」の住宅は、価格が安くても担保価値が低いので、基本的に住宅ローンは組めません。

Q.在来工法の浴室は土台が傷みやすい?

A. 築年数の古い在来工法の浴室は土台が腐っている可能性がある。タイルのひび割れ、入口の足元に亀裂があったら要注意

築年数を経た在来工法の浴室の場合、タイルのひび割れなどから湯水がもれ、土台や柱が腐食していることがあります。浴室内に出隅(外壁の角)が多い、入り口の足元に亀裂があるという場合、腐食している可能性が高い。土台の補修自体は比較的簡単で工事費は100万円程度ですが、同時に水漏れも直す必要があります。ユニットバスへの交換も検討を。

Q.動植物によるダメージは意外に大きい?

A. 動物や植物による建物被害も見逃せない。外壁を覆うツタ系植物や床下・小屋裏に潜むシロアリには特に注意を!

外壁にツタをはわせている家では、ツタが壁の中にびっしり入り込んでいるケースや、陸屋根の雑草を抜いて雨漏りしたケースもあります。ツタや雑草類は生命力・繁殖力が強いので要注意。外壁を植物で覆う場合は、専用の施工が必要になります。動物の建物被害ではシロアリが強敵です。関東ではそれほど多くありませんが、床下や小屋裏をのぞいてよく確認を。

>>知らないとキケン! 中古一戸建てマル必Q&A(2)に続く

取材協力 さくら事務所

1999 年、業界初の個人向け不動産コンサルティング会社を設立。、おもに不動産調査、ホームインスペクション( 住宅診断) 等を行い、売り手側の論理ではなく第三者的な立場で的確な調査報告・アドバイスを提供。http://www.sakurajimusyo.com

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