知らないとキケン! 中古一戸建てマル必Q&A(2)

リノベーション・ゼミナール

コダテリノベ最大の難関は、物件探しといっても過言ではありません! 長く安心して暮らせる家を手に入れるために知っておきたいこと、知っているようで知らないポイントについて、過去2 万件のホームインスペクションの実績を持つ不動産のプロにじっくり聞いてきました。第2弾。

(text rika watanabe)

INDEX

■知らないとキケン! 中古一戸建てマル必Q&A(1)
■知らないとキケン! 中古一戸建てマル必Q&A(2)
■知らないとキケン! 中古一戸建てマル必Q&A(3)
■知らないとキケン! 中古一戸建てマル必Q&A(4)

Q.物件によってはライフラインの整備が必要?

A.水道・ガス管の状態と口径サイズ・位置やルートを確認。問題があった場合、売主の責任で解決できるものは解決を

上水道は、引き込み管の状態と太さ( 口径)、位置やルートが重要なポイント。口径は、かつては13㎜が多かったのですが、現在では不十分。基本は20㎜で、二世帯住宅なら25㎜は必要です。水道管、ガス管の引き込み経路も確認しましょう。入居後のコストに関わることなので、問題があった場合、売主の責任で解決できるものは解決してもらいましょう。

Q.木造住宅に関する法律が大きく変わった2000 年基準とは?

A.木造住宅の耐震性をより具体的かつ強化するための法改正。「地盤」「構造材」「耐力壁」の3つで耐震性をチェック

阪神・淡路大震災を機に2000 年に建築基準法が大幅に改正され、現在の木造住宅の耐震性の基準になっています。①地盤の強さに応じて基礎の仕様を決めることが義務化され、地盤調査が事実上必須に、②土台・柱・梁・筋交いなど構造材の接合部について、金物の仕様を明確化、③耐力壁がバランスよく配置されているかの確認が義務化、の3つがポイント。

Q.一戸建ての耐震補強は高くないって本当?

A.耐震補強の工事費や部品などの材料費は、実はそれほど高くありません。耐震診断は自治体の補助制度を活用する手も

木造戸建ての耐震補強の方法は、基礎の補強や壁の少ない部分に筋交いや構造用合板を設けたり、壁や床に鋼製のブレースを入れることで強化します。材料部品などは、ホームセンターでも調達できるものですし、工事費もそれほど高価ではありません。耐震診断、耐震補強については自治体による補助を設けているところも多いので、よく調べておきましょう。

Q.ホームインスペクション(住宅診断)の内容と費用の目安は?

A.建物のプロが中立な立場で診断。費用の目安は6 〜 20 万円、時間は2 〜 3 時間程度(延床面積100㎡の場合)

アメリカなどでは一般的で近年日本でも注目を集めている「ホームインスペクション」。中古戸建について一定の知識と豊富な経験のあるホームインスペクターが、外回り、室内、床下、小屋裏、水回り等をチェックし、中立な立場で住宅を診断します。費用の目安は延床面積100㎡で2 ~3時間程度。費用は会社によっても異なりますが6 〜 20 万円程度。

>>知らないとキケン! 中古一戸建てマル必Q&A(3)に続く

取材協力 さくら事務所

1999 年、業界初の個人向け不動産コンサルティング会社を設立。、おもに不動産調査、ホームインスペクション( 住宅診断) 等を行い、売り手側の論理ではなく第三者的な立場で的確な調査報告・アドバイスを提供。http://www.sakurajimusyo.com

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