24/08/28 10:00 投稿
洗面台の既製品と造作、それぞれのメリット・デメリット| ミラタップ(旧:サンワカンパニー)に聞いてみた
リノベのトレンド
家づくりを検討するにあたって、楽しみのひとつでもある住宅設備や建材選び。特に洗面台については、どれくらいの広さを確保するのか、どこに洗面台を設置するのかなど、多様なプランニングがあります。
今回は、ミラタップの島川さんに洗面台の既製品と造作の違いやそれぞれのメリット・デメリット、自社で開発した人気の洗面台の魅力について聞いてみました。[PR]
※2024年10月1日より「株式会社サンワカンパニー」は、商号が「株式会社ミラタップ」(英文表記:miratap inc.)に変わりました。
初回掲載日:2024年8月
洗面台の既製品と造作、それぞれのメリット・デメリット| ミラタップ(旧:サンワカンパニー)に聞いてみた
今回、教えてくれた人 株式会社ミラタップ 東京支店プロジェクトチーム 島川さん
同社は、キッチンや洗面化粧台、水回りの住宅設備から、タイルやフローリングなどの建築資材まで幅広い商品の企画開発・インターネット販売『ミラタップオンラインストア』を展開している住宅設備・建材メーカーです。
洗面台の既製品と造作
各メーカーがいわゆる「洗面化粧台」として、サイズや色展開などの規格を決めてパッケージ化し、販売している製品です。水栓や面材の色、ミラーなどは製品ごとに提供されるオプションのなかから選択できます。
洗面ボウルや鏡などのパーツを好みに合わせて組み合わせ、オリジナルでつくりあげていく洗面台です。
それぞれのメリットとデメリット
——既製品のメリット・デメリットを教えてください。
・大量生産される規格品のために安価
・お手入れがしやすい
・工期が短い
・収納が豊富など、使い勝手がよい
・安全性、耐久性など、品質が安定している
・メーカー保証がつく
・デザインが画一的
・規格サイズなので、間取りによっては設置できない場合がある
既製品は、完成品としてショールームなどで確認ができるので、使用感がイメージしやすい点もかなり大きなメリットかと思います。
既製品のデメリットとして、デザイン性の問題があげられますが、こちらの『プレーンVアップライト』は、既製の洗面台をスタイリッシュに仕上げた「デザインの良い既製品」ということで、人気の商品です。
ステンレスの巾木でアクセントをつけ、スタイリッシュでありながら、使いやすさにもこだわった商品です。シャワー式混合水栓が標準仕様、また水栓部分の立ち上がりに70mmの奥行きをもたせているので、コップなど洗面周りの小物を置けて便利です。
当社のショールームでさまざまな洗面の商品を見て迷って、最終的にこちらの商品に着地される方もとても多いという印象です。デザインと使いやすさを両立させている点が人気の理由だと思います。
——造作のメリット・デメリットを教えてください。
・間取りやスペースに合わせて制作できる
・取り入れたい機能を自由に追加できる
・好みのデザインや素材を取り入れられる
・既製品と比べてコストがかかる
・仕上がりのイメージがつきにくい
・工期が長い
・仕上がりに施工力の差が出る
メリットはやはり、全て自分の好みに自由につくれる点です。
デメリットとしては、全部ゼロからつくるので、完成イメージをつかむのが難しい点だと思います。自分の好きな要素をいっぱい詰め込んでみたはいいけれど、いざ完成してみると使い勝手が良くなかったという残念なケースも。全部自由につくれる分、決めることが多くなり、コストも上がってしまいがちです。
いまは“いいとこどり”のこんな商品も
——既製品か?造作か?の選択肢があるなかで、ミラタップが展開している商品のなかには既製品だけど造作っぽく仕上がるという、魅力的な商品もあるとのことですが?
造作洗面台というと、一般的には大工さんなどが現場に合わせてゼロからカウンターをつくるという工程が必要になります。その点、こちらの『カスタムカウンター』は既製品でありながらも、サイズは現場に合わせてミリ単位でオーダーすることができるので、お好きな洗面ボウルを組み合わせることで、既製品をカスタムオーダーして造作のように仕上げるという“いいとこどり”が叶う商品です。
リノベーション現場では、規格サイズが決まった既製品をスペースに無駄なく納めるのは難しいですが、こちらは既製品でありながら寸法の調整ができるので、非常に利便性が高いと思います。
デザインの特徴としては、端部を小口が見えない留め加工で仕上げて、一枚板のようなすっきりとした美しさを出しています。表面は水に強い、メラミン化粧板です。
また、ショールームでは、こちらのカウンターとボウルを組み合わせて、使用感をイメージできるようなかたちで展示してるので、しっかり確認できる点も安心感につながる重要なポイントになると思います。
洗面回りは、水栓やミラー、収納棚など選ぶものがたくさんありますが、当社は海外から輸入している洗面ボウルをはじめ、非常にラインナップが豊富なので、いろいろ組み合わせてご提案できる点が強みだと感じています。
——当サイトのユーザーは、家づくりにいろいろと関わりたい人が多いので、こうして選択していくことは、たまらなく楽しいだろうと思います(笑)。
また、お客さまから「収納が欲しい」といったお声もあり引出し付きタイプが加わりました。奥行き120mmのコンパクトな引出しではありますが、洗面まわりの小物の収納に便利に活用していただけると思います。
次にご紹介する『フィオレット』は、カウンターと洗面ボウル一体型で人気の洗面台です。こちらも既製品でありながら、サイズは751mm〜1800mmの範囲でミリオーダーが可能になり、リノベーションの現場でもより対応しやすくなりました。
クオーツエンジニアリングストーンを使用したカウンターと洗面ボウルとがシームレス(継ぎ目がない)につながっているので、清掃性が抜群です。カラー展開も豊富で、高級感がもとめられるシーンにも対応できる仕上がりになっています。
水栓は、置き型と壁付とで選ぶことができます。
洗面台のトレンドは?
——洗面台のトレンドを教えてください。
——お客さまのニーズに、ミラタップの商品がぴったり合ってきているような流れも感じますね。
選び方のポイント
——洗面ボウルの形状の違いで選ぶポイントはありますか?
清掃性の面から考えると、置き型の場合は、ボウルの裏に水がはねて掃除が面倒になるなどの問題があげられますね。
そのほか、置き型の場合は高さの決定が大切になり、カウンターの上にボウルが乗った時の高さで使いやすさを検証する必要があります。使い勝手のイメージは難しいので、できればショールームで実物を確認して使い勝手を検証するのがベストですね。
——置き型水栓と壁付水栓とで大きく違う点は何でしょう?
——実際にミラタップの商品を住宅に取り入れたいと思った場合、具体的な進め方を教えてください。
ご担当者に聞いてみました「わたしだったらこれを選ぶ」
——島川さんご自身が買いたい!というおすすめの商品を教えてください。
自宅のリノベーションをした際に採用した商品は、『テオレマ2.0 600』です。こちらはアンダーカウンター型といって、カウンターに洗面ボウルを埋め込むタイプですが、形状が美しく埋め込んだときにもすっきり見える点が気に入って選びました。
こちらの『フッカ』は、ぜひご紹介したい商品で、また機会があれば自分でも使ってみたいと思っているものです。
半埋め込みの深型ボウルで、バケツを入れて使えるなど使い勝手が非常に良い商品です。小さいお子さんがいらっしゃると日々洗い物がたくさんあったり、上履き洗う機会なども多くなりますのでそういったご家庭には特に重宝すると思います。
※中性洗剤以外は、使用しないでください。
デザイン的には、縁がわずか4mmの薄さなので、深型でありながらもすっきり見えるのも特徴です。色展開としてはホワイトとブラック、グレーの3色。人工大理石のマットな風合いでトレンド感もある上質な仕上がりになっていて、使い勝手とデザイン性が両立した商品です。
こちらのボウルは、前にご紹介した『カスタムカウンター』と合わせて使うこともできるので、個人的に『カスタムカウンター』と『フッカ』の組み合わせはとてもおすすめです。
カスタムカウンターの見え掛かり高さが150mmの新仕様タイプと合わせると、埋め込み部分も隠せて、ますますスタイリッシュに使っていただけると思います。
ミラタップ(旧:サンワカンパニー) 東京ショールームについて
今回、お話を聞いた島川さんがいらっしゃる東京ショールームは、東京メトロ銀座線「外苑前」より徒歩1分という利便性のよい場所にリニューアルオープンしました。最新アイテムはもちろん、木や石のベンチ、製品のリアルな素材感を堪能できる空間提案型のショールームです。
所在地 〒107-0062 東京都 港区 南青山2-27-25 ヒューリック南青山ビル 7F・8F(7F受付)
電話番号 03-5775-4763 (受付時間:9:30~17:00 ※土日祝10:00~ ※休館日除く)
※ショールームに関する問合せ専用番号です。
※一部展示の無い商品、準備中の商品もございますので、ご来場前にお問い合わせください。
営業時間 10:00 ~ 17:00
休館日 年末年始、夏期休業期間
ご案内 ※ご来場の際は7F受付にお越しください。
>>ミラタップ(旧:サンワカンパニー) 東京ショールームのページはこちら
>>東京ショールームのご見学は完全予約制となります。ご予約はこちら
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編集部コメント
洗面台も部屋のように空間に合わせ、素材やデザインにこだわる時代。自分で選ぶ楽しみと既製品の安心感を両立させた商品は、まさに現場が待望していたものに違いありません。そして、私たちが家づくりにより自由に、より主体的に関わるための頼もしいアイテムとして、多くのニーズに応えていることを感じました。