洗面台の既製品と造作、それぞれのメリット・デメリット| ミラタップ(旧:サンワカンパニー)に聞いてみた

リノベのトレンド

家づくりを検討するにあたって、楽しみのひとつでもある住宅設備や建材選び。特に洗面台については、どれくらいの広さを確保するのか、どこに洗面台を設置するのかなど、多様なプランニングがあります。

今回は、ミラタップの島川さんに洗面台の既製品と造作の違いやそれぞれのメリット・デメリット、自社で開発した人気の洗面台の魅力について聞いてみました。[PR]

※2024年10月1日より「株式会社サンワカンパニー」は、商号が「株式会社ミラタップ」(英文表記:miratap inc.)に変わりました。

初回掲載日:2024年8月

洗面台の既製品と造作、それぞれのメリット・デメリット| ミラタップ(旧:サンワカンパニー)に聞いてみた

今回、教えてくれた人 株式会社ミラタップ 東京支店プロジェクトチーム 島川さん

株式会社ミラタップの東京支店プロジェクトチーム所属。主に、設計事務所や工務店、デベロッパーなどプロユーザーに対応する法人営業窓口として、東京ショールームにて商品の提案、大口の納入調整などを担当されています。

同社は、キッチンや洗面化粧台、水回りの住宅設備から、タイルやフローリングなどの建築資材まで幅広い商品の企画開発・インターネット販売『ミラタップオンラインストア』を展開している住宅設備・建材メーカーです。

洗面台の既製品と造作

島川さん 洗面台は、既製品と造作があります。まずは、それぞれの違いについてご説明します。

既製品の洗面台とは?

各メーカーがいわゆる「洗面化粧台」として、サイズや色展開などの規格を決めてパッケージ化し、販売している製品です。水栓や面材の色、ミラーなどは製品ごとに提供されるオプションのなかから選択できます。

造作の洗面台とは?

洗面ボウルや鏡などのパーツを好みに合わせて組み合わせ、オリジナルでつくりあげていく洗面台です。

それぞれのメリットとデメリット

——既製品のメリット・デメリットを教えてください。

島川さん 既製品のメリット・デメリットは主に以下のような点があげられます。

既製品のメリット

・大量生産される規格品のために安価

・お手入れがしやすい

・工期が短い

・収納が豊富など、使い勝手がよい

・安全性、耐久性など、品質が安定している

・メーカー保証がつく

既製品のデメリット

・デザインが画一的

・規格サイズなので、間取りによっては設置できない場合がある

既製品は、完成品としてショールームなどで確認ができるので、使用感がイメージしやすい点もかなり大きなメリットかと思います。

既製品のデメリットとして、デザイン性の問題があげられますが、こちらの『プレーンVアップライト』は、既製の洗面台をスタイリッシュに仕上げた「デザインの良い既製品」ということで、人気の商品です。

出典:ワンランク上のオールインワン洗面台『PLAIN-V UPRIGHT/プレーンVアップライト』(写真提供:ミラタップ)

ステンレスの巾木でアクセントをつけ、スタイリッシュでありながら、使いやすさにもこだわった商品です。シャワー式混合水栓が標準仕様、また水栓部分の立ち上がりに70mmの奥行きをもたせているので、コップなど洗面周りの小物を置けて便利です。

当社のショールームでさまざまな洗面の商品を見て迷って、最終的にこちらの商品に着地される方もとても多いという印象です。デザインと使いやすさを両立させている点が人気の理由だと思います。

——造作のメリット・デメリットを教えてください。

島川さん 造作のメリット・デメリットは主に以下のような点があげられます。

造作のメリット

・間取りやスペースに合わせて制作できる

・取り入れたい機能を自由に追加できる

・好みのデザインや素材を取り入れられる

造作のデメリット

・既製品と比べてコストがかかる

・仕上がりのイメージがつきにくい

・工期が長い

・仕上がりに施工力の差が出る

メリットはやはり、全て自分の好みに自由につくれる点です。

デメリットとしては、全部ゼロからつくるので、完成イメージをつかむのが難しい点だと思います。自分の好きな要素をいっぱい詰め込んでみたはいいけれど、いざ完成してみると使い勝手が良くなかったという残念なケースも。全部自由につくれる分、決めることが多くなり、コストも上がってしまいがちです。

いまは“いいとこどり”のこんな商品も

——既製品か?造作か?の選択肢があるなかで、ミラタップが展開している商品のなかには既製品だけど造作っぽく仕上がるという、魅力的な商品もあるとのことですが?

島川さん ミラタップの洗面台は、既製品でありながら造作の自由度を兼ね備えたデザイン性の高い製品が多数あります。

サイズも洗面ボウル自由にアレンジできる『カスタムカウンター』

造作洗面台というと、一般的には大工さんなどが現場に合わせてゼロからカウンターをつくるという工程が必要になります。その点、こちらの『カスタムカウンター』は既製品でありながらも、サイズは現場に合わせてミリ単位でオーダーすることができるので、お好きな洗面ボウルを組み合わせることで、既製品をカスタムオーダーして造作のように仕上げるという“いいとこどり”が叶う商品です。

出典:サイズオーダーのバリエーションが広がり、お好みで引出し収納もプラス『CUSTOM COUNTER/カスタムカウンター』(写真提供:ミラタップ)

リノベーション現場では、規格サイズが決まった既製品をスペースに無駄なく納めるのは難しいですが、こちらは既製品でありながら寸法の調整ができるので、非常に利便性が高いと思います。

デザインの特徴としては、端部を小口が見えない留め加工で仕上げて、一枚板のようなすっきりとした美しさを出しています。表面は水に強い、メラミン化粧板です。

一枚板のような存在感のカウンター

また、ショールームでは、こちらのカウンターとボウルを組み合わせて、使用感をイメージできるようなかたちで展示してるので、しっかり確認できる点も安心感につながる重要なポイントになると思います。

洗面回りは、水栓やミラー、収納棚など選ぶものがたくさんありますが、当社は海外から輸入している洗面ボウルをはじめ、非常にラインナップが豊富なので、いろいろ組み合わせてご提案できる点が強みだと感じています。

オンラインでの商品購入画面イメージ サイズ指定やアイテム選択を行うことができます

——当サイトのユーザーは、家づくりにいろいろと関わりたい人が多いので、こうして選択していくことは、たまらなく楽しいだろうと思います(笑)。

島川さん 今期より一面鏡タイプの『ピッタミラー』は、新たにミリ単位(幅450~2300mmの間)でサイズオーダーができる仕様となりました。洗面スペースに合わせて、幅をビッタリ合わせることができ、フレームは極力シンプルに仕上げ、必要に応じてLED照明をつけることが可能です。

色味を忠実に映し出す高透過ミラーを取り入れ、フレームの存在感を抑えることで、日頃の掃除がしやすくなる構造など、機能性も充実したアイテムです。次にご紹介する『フィオレット』とのコーディネートにもマッチします。

出典:どんな洗面空間にも調和するサイズオーダーミラー『pittamirror/ピッタミラー』(写真提供:ミラタップ)

また、お客さまから「収納が欲しい」といったお声もあり引出し付きタイプが加わりました。奥行き120mmのコンパクトな引出しではありますが、洗面まわりの小物の収納に便利に活用していただけると思います。

小物をすっきり収納できる引出し付きタイプ(写真提供:ミラタップ)

洗面ボウルと一体型でスッキリデザイン『フィオレット』

次にご紹介する『フィオレット』は、カウンターと洗面ボウル一体型で人気の洗面台です。こちらも既製品でありながら、サイズは751mm〜1800mmの範囲でミリオーダーが可能になり、リノベーションの現場でもより対応しやすくなりました。

出典:まるで高級ホテルのような洗面スペースに『FIORETTO /フィオレット』(写真提供:ミラタップ)

クオーツエンジニアリングストーンを使用したカウンターと洗面ボウルとがシームレス(継ぎ目がない)につながっているので、清掃性が抜群です。カラー展開も豊富で、高級感がもとめられるシーンにも対応できる仕上がりになっています。

カウンター天板と人工大理石のボウルが一体となった、つぎ目のない美しいシームレスデザイン(写真提供:ミラタップ)

水栓は、置き型と壁付とで選ぶことができます。

左:置き型水栓  右:壁付水栓(写真提供:ミラタップ)

洗面台のトレンドは?

——洗面台のトレンドを教えてください。

島川さん 商品のトレンドというよりは、間取り的なトレンドとして、数年前から洗面所と脱衣室を分ける傾向がみられます。

これまで「洗面脱衣室」として一つのスペースにまとまっていたものが、洗面所を独立させて、脱衣場とは別に機能させるようになると、これまで脱衣室の一部に隠していたものを、表に出すことになるので、やっぱり見栄えを重視するようなりますよね。そのため、より造作洗面的なものが選ばれるようになっていると思います。

——お客さまのニーズに、ミラタップの商品がぴったり合ってきているような流れも感じますね。

島川さん インスタグラムなどで「#洗面台」と調べると、(当社調べで)6割くらいがカウンターの上にボウルを置くような造作タイプが選ばれている印象です。

一方で、既成のパッケージ品には引き続き一定数の需要がありますので、用途に応じて選ばれていく、ということだと思います。

選び方のポイント

——洗面ボウルの形状の違いで選ぶポイントはありますか?

島川さん 置き型と埋め込み型とで比較すると、やはり埋め込み型の方がすっきり見えると思います。逆に、洗面ボウルの形状や色の個性を出したい場合には、置き型を選ぶほうが、より個性を際立たせることができます。

左:置き型『GLAM/グラム』 右:埋め込み型『Pattina Bowl /パティーナボウル480』(写真提供:ミラタップ)

清掃性の面から考えると、置き型の場合は、ボウルの裏に水がはねて掃除が面倒になるなどの問題があげられますね。

そのほか、置き型の場合は高さの決定が大切になり、カウンターの上にボウルが乗った時の高さで使いやすさを検証する必要があります。使い勝手のイメージは難しいので、できればショールームで実物を確認して使い勝手を検証するのがベストですね。

——置き型水栓と壁付水栓とで大きく違う点は何でしょう?

島川さん 一般的な置き型の水栓と違い、壁付水栓にすると、配管スペースを壁の中につくるために壁を“ふかす”などの建築的な要素が入ってきます。壁の厚みの分の寸法を多く取る必要があるので、間取りとトータルで検討する必要があります。

壁付の方が水栓のデザインが限られてくる面もありますが、やはり見た目の美しさで選ぶ方も多い印象です。

——実際にミラタップの商品を住宅に取り入れたいと思った場合、具体的な進め方を教えてください。

島川さん お施主さまの進め方としては、担当の設計士や工務店さんとご相談いただきながら、仕様を決めていくというのが基本的な流れになります。水回り設備には給排水工事が絡んでくるので、専門家と相談したうえで判断していかないと事故になってしまう可能性が高いです。 一方で、キッチン設備と違い、洗面ボウル単品などは施主支給がしやすいアイテムだと思います。

オンラインストアから気軽に購入できるのもミラタップpの良さのひとつ

ご担当者に聞いてみました「わたしだったらこれを選ぶ」

——島川さんご自身が買いたい!というおすすめの商品を教えてください。

島川さん 実は、私自身も数ヶ月前に自宅をリノベーションしました。その際に選んだ商品をご紹介します。

『テオレマ2.0 600』

自宅のリノベーションをした際に採用した商品は、『テオレマ2.0 600』です。こちらはアンダーカウンター型といって、カウンターに洗面ボウルを埋め込むタイプですが、形状が美しく埋め込んだときにもすっきり見える点が気に入って選びました。

出典:直線的な形状が印象的なアンダーカウンター型洗面ボウル 『TEOREMA/テオレマ2.0 600』(写真提供:ミラタップ)

『フッカ』

こちらの『フッカ』は、ぜひご紹介したい商品で、また機会があれば自分でも使ってみたいと思っているものです。

出典:スタイリッシュなデザインと実用性を両立した深型ボウル『FUCCA /フッカ』(写真提供:ミラタップ)

半埋め込みの深型ボウルで、バケツを入れて使えるなど使い勝手が非常に良い商品です。小さいお子さんがいらっしゃると日々洗い物がたくさんあったり、上履き洗う機会なども多くなりますのでそういったご家庭には特に重宝すると思います。

バケツなどが入りやすくつけ置き洗い(※)にも便利な広々サイズ(写真提供:ミラタップ)

※中性洗剤以外は、使用しないでください。

デザイン的には、縁がわずか4mmの薄さなので、深型でありながらもすっきり見えるのも特徴です。色展開としてはホワイトとブラック、グレーの3色。人工大理石のマットな風合いでトレンド感もある上質な仕上がりになっていて、使い勝手とデザイン性が両立した商品です。

こちらのボウルは、前にご紹介した『カスタムカウンター』と合わせて使うこともできるので、個人的に『カスタムカウンター』と『フッカ』の組み合わせはとてもおすすめです。

出典:カスタムカウンター:ペールウッド W1200×D600×H150 洗面ボウル:フッカ 450 ホワイト(写真提供:ミラタップ)

カスタムカウンターの見え掛かり高さが150mmの新仕様タイプと合わせると、埋め込み部分も隠せて、ますますスタイリッシュに使っていただけると思います。

洗面台のお話を聞いてみて

編集部コメント

洗面台も部屋のように空間に合わせ、素材やデザインにこだわる時代。自分で選ぶ楽しみと既製品の安心感を両立させた商品は、まさに現場が待望していたものに違いありません。そして、私たちが家づくりにより自由に、より主体的に関わるための頼もしいアイテムとして、多くのニーズに応えていることを感じました。

ミラタップ(旧:サンワカンパニー) 東京ショールームについて

今回、お話を聞いた島川さんがいらっしゃる東京ショールームは、東京メトロ銀座線「外苑前」より徒歩1分という利便性のよい場所にリニューアルオープンしました。最新アイテムはもちろん、木や石のベンチ、製品のリアルな素材感を堪能できる空間提案型のショールームです。

ミラタップ 東京ショールームの外観。左手に「成城石井」のあるビルが目印

所在地 〒107-0062 東京都 港区 南青山2-27-25 ヒューリック南青山ビル 7F・8F(7F受付)

電話番号 03-5775-4763 (受付時間:9:30~17:00 ※土日祝10:00~ ※休館日除く)

※ショールームに関する問合せ専用番号です。

※一部展示の無い商品、準備中の商品もございますので、ご来場前にお問い合わせください。

営業時間 10:00 ~ 17:00

休館日 年末年始、夏期休業期間

ご案内 ※ご来場の際は7F受付にお越しください。

>>ミラタップ(旧:サンワカンパニー) 東京ショールームのページはこちら

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