リノベーションの費用感、間取り/壁/床などでどう変わる?(マンションリノベ編)

リノベーション費用、これいくら?

リノベーションの価格はわかりにくく、会社によっても項目にばらつきがあったりとさまざまです。今回はマンションリノベーションの事例をもとに、特にコストがかかる項目や注意が必要なポイントについて、解説していきます!

※価格はさまざまな条件で大きく変動しますので、あくまで参考としてお考えください。

コスト解説するのはこちらの事例↓

インダストリアルに+α。10年先を見据えた、キレイ・シンプルなリノベーション。 | SHUKEN Re(シュウケンアールイー)

 
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リノベーションの要!間取り

理想の住まいづくりに最も大切なのが、間取りです。
一番リーズナブルにできるのは間取りを変更しないこと。その理由は、壁を壊す箇所が増えると解体費用が、新しく壁を作ると大工工事の金額が追加されるからです。これらの費用は工事費の6~7割程度を占めてきます。(壁や天井の解体〜新設の工事費、内装建材や設備機器や配管、電気配線の移動など含む)とはいえ、それでは使いにくい!という方は既存の壁をできるだけ利用した間取りを計画できれば、コストのバランスが取りやすくなります。間取りの費用感はおおよそ以下のようになります。

≪間取りのコスト感≫
【安い】   間取りの変更なし
【やや安い】 一部の間取り変更(水まわりの移動なし)
【やや高い】 一部の間取り変更(水まわりの移動あり)
【高い】   フルスケルトン

 

before 間取り

after 間取り 

この事例では、間取りの変更はキッチンをオープンにして向きを変えた程度です。その分、設備や内装にコストをかけることができています

やっぱりこだわりたいフローリング。人気の無垢材の費用はいくら?

廊下とリビングでフローリングの張り方を変えています

家の中心となるLDKは木目が美しいオークのフローリングで。

お部屋の印象を大きく変えるフローリング。さまざまな種類がありますが、こちらの事例で使われているのはオークの無垢材。節の表情が豊かで、高い耐久性と耐水性のあるフローリングです。さらにLDK部分は乱張り、スペースの狭い廊下部分には価格の高いヘリンボーン張り、と張り方を変え費用をコントロールしています。
これを無垢ではなくプリント合板素材にした場合は、大工さんが貼る手間代なども抑えられるので、合計15万円ほどコストを下げることもできます。逆にオーク材やウォールナット材などの無垢材を使用した場合は価格がアップします。目安は10~30万円程度です。(60平米を施工した場合)

≪フローリング材料のコスト感≫
【安い】     プリント合板(遮音材付)
【やや安い】   複合フローリング(遮音材付、芯材は合板で表面は無垢材)
【やや高い】   オーク無垢材
【高い】     床暖房対応品
【さらに高い】 ウォルナット無垢材


上記に加え、張り方をヘリンボーンなど凝ったものにしていくと、さらに価格が上がっていきます。もちろん、お部屋の広さによっても価格差はかなり異なりますので注意してくださいね。

一番人気のあの仕上げは実は〇〇だった!?壁・天井の費用

リビングの一面はグレイのアクセントクロスを採用。空間の雰囲気ががらっと変わります

洗面室の一部はこだわりのサブウェイタイル柄のクロスで

今回ご紹介している事例では、壁と天井をすべてクロス仕上げとしています。すべてクロス仕上げと言っても、洗面室の壁にタイル柄のクロスを採用したり、リビングの壁を一面だけグレーにしたりと、遊び心のある仕上がりに。最近のリノベーションではアクセントウォールを取り入れている事例も多いですが、塗るのか、張るのかでも価格が変わりますし、もちろんペンキやクロスの値段自体もピンキリなので、何を優先したいかで価格はかなり変わってきます。

≪壁・天井のコスト感≫
【安い】    クロス
【やや安い】  塗装
【やや高い】  左官壁(漆喰や珪藻土)
【高い】    木貼り
【さらに高い】 タイル貼り


壁・天井材は施工の手間がかかるものほど、価格が上がるイメージです。ちなみに、天井の仕上げで人気のある躯体現しは、天井を造らないのでコストを抑えられそうに思われますが、実は廃材の撤去や、壁のクロス仕上げの延長などで意外とコストがかかります。

メーカー商品を上手く取り入れるのが正解!?コストに大きく影響する住器設備

サンワカンパニーのオールステンレスをチョイスして素材感にこだわりつつ、コストを抑えています

洗面台は造作していますが、ボウルとミラーキャビネットは既製品を使用

一番金額が上がりやすいのが住器設備の工事。キッチンやお風呂、トイレ、洗面台などの商品です。ショールームへ行って見積もりするとどんどん良いものがほしくなって、コストが上がってしまいがちですが、優先順位をつけて工夫することで価格を抑えつつ満足度を上げることができそうです。
住器設備はメーカーごとに、さまざまなグレードの商品があります。例えばトイレなら、一番上のグレードでは便器だけで50万円以上するものも。お風呂もユニットバスなどは、同じグレードの商品の中でもシリーズが異なるだけで定価で10万円ほど価格が違う場合もあるので、本当に必要な機能を考えながら選んでいくことがおすすめ。
キッチンも、さまざまな選択肢があり迷ってしまいますが、コスト感は他の住器設備と同様。造作(オーダーメイド)の場合は、引き出しの多さや材料でもかなり変化するので、あくまでも目安と考えてください。

≪住器設備のコスト感≫
【安い】    メーカー商品(スタンダード)
【やや安い】  造作(シンプルなもの)
【やや高い】  メーカー商品(ハイグレード)
【高い】    造作(素材やデザインにこだわったもの)
【さらに高い】 高級メーカーのオーダー 


キッチンの費用についてはこちらの記事でよりくわしく知ることができます。

《キッチン費用これいくら?》リノベの工事費はプランや素材使いでどう変わる?

 
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見落としがちだけど実はコストのかかる建具(たてぐ)

意外にお金がかかるのが、建具の工事。どんな建具を使うかによって、価格の差があります。引き戸より開き戸のほうがリーズナブルですが、使い勝手が大切なので、開け放しておきたい部分は引き戸にしておくのがおすすめ。

≪建具のコスト感≫
【安い】    既存建具
【やや安い】  既存建具を塗装
【やや高い】  既製品
【高い】    造作(フラッシュ戸)
【さらに高い】 造作(框戸) 

家の印象を左右するリビングドアは、木目がはっきりとしたアルダー材を使用したこだわりのものに


建具は既製品でも1本5万円くらい、造作の框戸(かまちど)で装飾のあるようなものは15~20万円かかります。この事例では、メインとなるリビングドアはアルダー材の框戸でガラス入りのもの、他はシンプルなものでコーディネートしています。

そのほかにも……コストコントロールのコツ

ここにあげたもの以外にも、給排水設備やガスや電気の工事、塗装やタイルの工事、そして設計・デザイン料など、ひとつひとつの積み重ねが工事費の合計になっていきます。現在コストオーバーに悩んでいる人は、ひとつひとつ優先順位をつけて精査していくのも良いですし、専門家へやりたい金額を伝えてどこをどう下げたら良いかなどを提案してもらいながら決めていっても良いと思います。
そして、これからリノベーションを考えている人は、自分たちがこだわりたいところ、理想の住まいの実現にとって大切なことをよく考えて優先順位をつけておくことが、コストが膨れ上がるのを防ぐコツです!事前準備をしっかりして、賢く理想の住まいを手に入れましょう!

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