《キッチン費用これいくら?》リノベの工事費はプランや素材使いでどう変わる?

リノベーション費用、これいくら?

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「あこがれのあのキッチン、一体いくらかかっているの?」そんな素朴な疑問にお答えするべく、キッチン費用の内訳をリノベりす編集部が調査。キッチンというと、デザインや機能がパッケージ化されている既成品のシステムキッチンをイメージする人も多いと思いますが、リノベーションでは、施主のこだわりによって、家全体のインテリアにキッチンを合わせる人が多い傾向があります。キッチンの価格は本体を既成品にするのか、造作するのか、さらに壁や床の素材選びによっても大きく変わります。
人気事例のキッチン費用の内訳を見ながら、施主のこだわったポイントや、いくらでどんなことができるのか?を探っていきたいと思います。

※費用はすべて施工費込み・概算になります。

《Total:105万円》変形のオリジナルキッチンはこだわって。壁と床の建材でコストバランスを

モルタルのように見える床は長尺シート。強度もあり低コストなので人気の建材です

室内窓の下にアクセントとしてサブウェイタイルを

■設計・施工 CLOCK(クロック)
■内訳
・キッチン本体:造作 35万円
・カウンター、作業台:オリジナル 40万円
・壁面:アイアン窓 5万円、タイル 3万円
・収納:背面食器棚 18万円
・床:モルタル風長尺シート 4万円 
・その他:水栓・コンロ・レンジフード 施主支給(※施主が自身で建材や設備を用意すること)
キッチン費用 Total:約105万円

海外のアパルトマンをイメージしたリノベーション。キッチンも同様に、欧米のようにゆったりとしたスペースを確保。バーカウンターにもなる作業台を中心に、キッチンをぐるりと回遊できる作業動線としました。 グレーを基調にしたキッチンは、床も含め色数を抑えシンプルにすることで、その独特な配置やアイアン窓を引き立てているだけでなく、家電や食器も主役になるようデザインされています。
これだけの広さでありながら、費用が安く抑えられるのは、床材にモルタル風の長尺シートを取り入れていたり、壁はクロスでシンプルに仕上げるなど、素材選びによって上手にコストバランスをとっているから。水栓やコンロなど、施主支給が多い点もポイントです。

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《Total:約146万円》IKEAを上手に取り入れてコストコントロール。モルタルの天板が主役のマルチなキッチン

空間づくりの要となったキッチン。モルタルというラフな素材を使いながらカジュアル過ぎない絶妙なスペース

キッチンの高さを90センチで使えるように、床を一段下げています。モルタル仕上げで視覚的にも区切りを

■設計・施工 東京リノベ ※キッチンのみの施工不可
■内訳
・カウンター、作業台:造作(天板モルタル仕上、側面 鉄板) 45万円 
・壁面:タイル貼(約6平米)、カウンター及び棚板(ラワン材)25万円
・収納:IKEA 23万円
・床:モルタル(約3平米)、ウォルナット パーケットフローリング(約6平米)18万円
・水栓、シンク:グローエ、シンク既製品 11万円
・グリル付コンロ: ノーリツ 12万円
・換気扇、ダクト:造作 12万円
キッチン費用 Total:約146万円

約56平米とややコンパクトな空間を、それぞれのスペースが用途によって多機能に使えるワンルームタイプへリノベーションしました。キッチンも多目的用途を盛り込み、日々の食事だけでなく、パソコン作業や仕事の打ち合わせなど、多様に活躍しています。それを可能にしたのが、約4.5Mもあるキッチンカウンター。天板にはモルタルを使用し、表情豊かに仕上げました。モルタルは使用しているうちに水のシミやクラックがでてきてしまいますが、施主夫妻はそれを"味"として、経年変化を楽しんでいるそう。
タイルやモルタルなど、キッチンの印象を左右する部分の素材にはこだわりつつ、カウンター下の収納にはIKEAのキッチンパーツを使いコストコントロール。背面収納も作り込みすぎないことでフレキシブルに使えるだけでなく、費用も抑えられています。

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《Total:約140万円》メーカーのキッチン+モールテックスでコストバランスをとりつつ、理想のキッチンを実現

グレーをメインに上品にまとめたキッチン。アイアンとガラスのパーティションにモールテックスなど素材にもこだわっています

キッチン本体はクリナップのラクエラを使用。腰壁の立ち上がりにお気に入りのタイルを張りました

■設計・施工 スクールバス空間設計 
■内訳
・キッチン本体:クリナップ(ラクエラ)40万円
・カウンター、作業台:(モールテックス)※施工費込み 27万円 
・壁面:5万円
・収納:造作 50万円
・床:フロアタイル 10万円
・アイアンパーテーション:8万円
キッチン費用 Total:約140万円

モールテックスのキッチンカウンタ―とにアイアンのパーティションがアクセントになっているアイランドキッチン。キッチンカウンターに使用されているモールテックスはモルタルに比べてやや割高になるものの、機能・デザイン面で非常に優れているため最近のリノベーションでは人気の素材です。 生活感の出やすい家電は背面収納に全て隠せるプランになっており、天井まで高さのあるグレーの引き戸はオリジナルで製作。真鍮の取っ手など素材感にもこだわっています。
一方、リビングの床にオークの無垢材を使用したことで費用が少し上がってしまったため、キッチンの床材にはフロアタイルを採用。コストバランスをとりつつ、お手入れのしやすさもUPしました。

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《Total:約200万円》素材も設備もこだわりたい!造作で理想のキッチンを実現

ダイニングテーブルは置かず、食事はカウンターでとるスタイルに

LDKの主役となるオールステンレスのキッチン。サブウェイタイルやモルタルとの相性も抜群です

■設計・施工 SHUKEN Re(シュウケンアールイー)
■内訳
・キッチン本体 :造作 120万円 ※カウンター、作業台含む
・壁面:タイル、塗装 5万円
・収納:造作 28万円
・床:タイル 5万円
・水栓:グローエ 7.5万円
・その他:Miele(ミーレ)食洗器 35万円
キッチン費用 Total:約200万円

施主夫妻が旅行中に立ち寄った先で魅せられた、産業革命の中心地・マンチェスターの街並や家々からインスピレーションを受け、「モルタル」「ステンレス」「スチール」「ウッド」という素材を上手くMIXするというのが、このリノベーションのテーマ。もちろんキッチンも素材やデザインをしっかり吟味し、機能的でありながら美しい佇まいにまとめています。
注目したいのは、Miele(ミーレ)社の食洗機とグローエの水栓の設備費だけで40万円以上もかかっている点。どちらも日本のメーカーの商品価格に比べると倍以上もする製品ですが、デザイン性と機能性が高く、リノベーション事例でも人気があります。 オールステンレスのキッチンとMiele社の食洗機、そしてダイニングカウンターを実現させるため、カウンターから収納まですべてSHUKEN Reがオリジナルで製作。デザインと素材にこだわった分、費用はやや高くなりましたが、家具の自社製作が得意なSHUKEN Reだからこそ実現できた、まさに理想的なキッチンとなりました。

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《Total:約158万円》意外な場所でコストダウン。モルタル左官仕上げのセパレート型キッチン

インダストリアルな雰囲気もありつつ、アカシアの床がやわらかさをプラス

サイドダイニングスタイルで家族のコミュニケーションもとりやすくなりました

■設計・施工 ハコリノベ(SUN REFORM)
■内訳
・キッチン本体:造作 91.3万円
・収納:オリジナル 26.8万円
・床:フローリング(7平米)6万円 
・壁面:タイル、モルタル左官 32.8万円 
・その他:照明、小物 1.6万円
キッチン費用 Total:約158万円

オープンキッチン+サイドダイニングスタイルで家族のつながりを感じるキッチン。コンロとシンクを分けたセパレートタイプのキッチンを造作しています。コンロのあるカウンターは熱に強く、衛生的なステンレス。シンク側は、夫妻のお気に入りであるモルタルで仕上げました。当初は対面キッチンを希望していたそうですが、シンク側だけ対面にすることでスペースも使い勝手も向上。結果的にベストな形におさまりました。
キッチンの存在感を上げている、白いタイル張りの壁。費用がかかっていそうと思いきや、実は価格の安いシンプルなタイルを使用しているため、費用の面ではそれほど高くはないのだとか。張り方を工夫することでおしゃれに見えるように仕上げています。また、コンロは夫妻の強い希望で意匠性の高い、ハーマン社の+do(プラスドゥ)を採用。通常のコンロよりも割高になりますが、ここは譲れないポイントだったそう。収納もキッチン同様に造作。施主にとって使い勝手がよく、デザインにも大満足なキッチンになっています。

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《Total:約175万円》プラス10万円で既製品のキッチンがまるで造作のような仕上がりに。機能性もデザインも満足なキッチン

冷蔵庫、食器棚を壁にすっきりと収め、目線をまず印象的な木目のカウンターに集めるように配慮されています

収納の面材も落ち着いた木目調でまとめて。つきあたりの壁にはキッチンパネルを張り、汚れてもサッと拭き取れるように

■設計・施工 GLADDEN
■内訳
・キッチン本体:120万円
・カウンター、作業台:25万円
・壁面収納:造作 8万円
・床:フローリング 7.5万円 
・壁:クロス 5万円
・その他:モールディング装飾工事 10万円
キッチン費用 Total:約175万円

家の至る所にモールディングを使用し、エレガントな雰囲気が漂うリノベーション。生活感の出やすいキッチンは、壁付けタイプから、新たにカウンターを設置し対面式へと変更。キッチン本体や、作業中の様子がリビング側からは見えないように腰壁の高さを綿密に調整しています。その背面にモールディングを施し、生活感を全く感じさせないキッチンとしました。キッチン本体(カウンター作業台を含む)にはLIXILの製品を使用していますが、その費用は今回取り上げた3つの事例の中で一番高額になっています。これは造作だから高い、既製品だから安いということでもなく、それぞれどのランクの素材や設備を選ぶかによって費用が変わってくるということ。この事例ではLIXILの中でもハイクラスのシリーズを採用しているため、費用が高くなっています。

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リノベりす編集部コメント

今回紹介した6事例は、それぞれこだわりは違いますが、キッチンをこうしたい!という気持ちの強さを感じますね。今ではすっかり生活の中心となり、リビング同様に高いデザイン性を求める人が増えているキッチン。素材や設備など、決められた予算の中でどれくらいこだわることができるのか、どんなプランができるのか。リノベーション会社との相性も大きく影響してきそうです。また、造作のキッチンよりも、メーカーの既製品が高くなることもあるというのは意外だと思う方も多かったのではないでしょうか?
水栓などのアクセサリーにもデザイン性の高いメーカーの商品を使用する事例が多いのは、リノベーションならでは。多少費用が高くなっても、毎日使うものだからこそ、100%満足のいくモノを選びたいという思いを感じますね。

※リノベーションにかかる費用は会社によって異なります。また、施工時期によって建材の価格や職人の人件費なども変動します。上記の費用はあくまでも目安としてお考えください。

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