施主支給@リノベ プロたちのホンネ1(スタイル工房、SHUKEN、nu(エヌ・ユー)リノベーション)

リノベーション・ゼミナール

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施主支給に対する関心は高くなってきていますが、リノベーション会社によって対応やスタンスはまちまち。『リライフプラス』でお馴染みの7 社に、リアルな施主支給事情について聞いてみました。前編は、スタイル工房、SHUKEN、nu(エヌ・ユー)リノベーションの3社です。

 

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Q1 どんな理由で施主支給を希望する方が多いですか?
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Q2 施主支給を希望されるのはどんな建材・設備が多いですか?
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Q3 施主支給で取り入れてよかった建材・設備があれば教えてください。
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Q4 施主支給によって減額できたケースがあれば教えてください。
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Q5 あまり施主支給をおすすめしない建材・設備があれば教えてください。
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Q6 施主さんにお願いしていること、アドバイスしていることは?

 

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スタイル工房差し替え
スタイル工房

 
A1 設備機器などの大きなものは、コスト削減のため、またはデザインにこだわりたいので大手メーカーにはないものを、というケースもあります。弊社としてはお客様のご要望に沿う形で施主支給ももちろんお受けします。
 

A2 いちばん多いのはアクセサリー類で、照明やタオル掛け、ミラーなどを雑貨屋さんなどで探して来られる方は多いです。また設備機器ではIKEAやサンワカンパニーのキッチン、洗面台などが多いです。
 

A3 やはりIKEAやサンワカンパニーのキッチン、洗面台はコストパフォーマンスがいいです。またアンティークの建具などは、メーカー品にはない独特の雰囲気が出せます。
 

A4 大きく減額される、というわけではありませんが、施主支給の漆喰や高級輸入クロスを取り入れてインテリアのグレードを上げることができたケースもあります。
 

A5 ユニットバスやトイレは、配管等の接続や調査が必要なのであまりおすすめしていません。排水方法の違うものを発注してしまったり、配管の位置が合わなかった、というケースもありました。
 

A6 設計の段階から、取り付け方法や施工の難易度などを把握しておくこと、支給品であっても取り付け費だけでなく、工事監理上必要な打ち合わせや検討のための経費をいただくことをお話ししています。あくまで、一緒に検討し、デザインしたうえでのご支給としていただいています。
 

 

秀建
SHUKEN
 
A1 コスト削減のためとデザインにこだりたい、という理由がほとんどです。特に施主支給を希望する方が増えているとは感じていません。
 
A2 洗面ボウル、水栓、ガスコンロ、トイレットペーパーホルダー、タオル掛け、吊り戸棚などのアクセサリー類が多いです。
 
A3 オーナーさんのセンスが反映されるアクセサリー類は、世界観がより濃く出るので、支給していただいてよかったなと感じることが多いです。
 
A4 カップボードを造作する予定だったお宅でIKEAの製品に変更したことがあり、10万〜15万円ぐらい減額できたことがあります。
 
A5 設備機器については、責任の所在が曖昧になり、有料のメンテナンスになるなどのトラブルにつながりやすいので基本的にはおすすめしていません。どうしてもという場合には、保証の対象にならないことをご了承いただいき、サイズや品番、納期などをきちんと確認してから支給していただくようにしています。
 
A6 弊社としては、積極的には施主支給をおすすめしていません。A5でも触れましたが、保証の対象外となり、お住まいになってからオーナーさんがお困りになることが多いと思われるからです。それでもデザインなどを重視したいという方には、きちんとご説明してから支給していただくようにしています。
 

 
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nu(エヌ・ユー)リノベーション
 
A1 弊社とお取り引きのないメーカーの設備機器を使いたい場合、建具や取っ手などのツマミに「コレを使いたい!」というこだわりのある場合、などです。
 
A2 IKEAのキッチンや照明、タオル掛け、ミラー、棚受け、アンティークの建具などが多いです。
 
A3 アンティークの建具。アンティーク加工やヴィンテージ風ではなく、本物のアンティークにしか出せない風合いや質感があり、とてもいい雰囲気になりました。
 
A4 建具、ブラケット、取っ手、棚受けなど。また特殊なデザインの照明をうまく取り入れると、オーナーさんのこだわりがより強く空間に反映されるので、空間に個性が出ます。
 
A5 水回りの設備機器は、万が一故障があった場合、責任の所在が分からなくなり、アフターサービスが受けられなくなる可能性も。またフローリングは不具合があった場合、材料のせいなのか、施工のせいなのかの判断がしにくいので、あまりおすすめはしていません。
 
A6 納期は大切です。遅れると工事の工程を止めてしまうことになり、その分費用が発生するケースもあります。施主支給にした時点でお客さんが責任を取らなければならないシーンも出てくるので、強い意志を持って一緒に家づくりを楽しむ、というスタンスで臨んでいただきたいです。

 
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<リライフプラスvol.20掲載>

 
 
 
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施主支給@リノベ プロたちのホンネ2(M・DESIGN、EcoDeco、空間社、インテリックス空間設計)

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