“しばらく住んだ家”のリノベを成功に導く12のヒント(Vol.2)

リノベーション・ゼミナール

「持ち家リノベ」をスムーズに進めるために意識したいことを経験豊富なプランナーに聞きました!Vol.2となる今回は気になる仮住まいやローンについてなど参考になるヒントが盛りだくさん。

「リライフプラス Vol.37」掲載

text asako shiga

スタイル工房 チーフプランナー 渡辺 ノリエさん

二級建築士、インテリアプランナー、CASBEE戸建評価員。使いやすさや安全性はもちろん、健康的に暮らすための工夫や素材の提案など、常に施主と一緒に住まいづくりをしていきたいと考えている

スタイル工房

物のカタチを変え人の気持ちを変える幸せづくりがモットー

中心価格帯
700 ~ 1,300万円

対応エリア
東京都 / 神奈川県

ヒント08 仮住まいの手配は早めに。ペットがいる場合は特に大変

「持ち家リノベ」で、おそらくいちばん大変なのは仮住まい。提携会社を通して物件を紹介してもらえる場合もあるので、まずはリノベ会社に相談してみましょう。平均すると3か月、長い場合は4か月分の家賃のほか、2回の引っ越し代と、物件によっては敷金や礼金も必要なので、リノベの予算は仮住まいの費用も含めて考えるようにします(ローンに含められる場合あり)。仮住まい期間を最小限にできるように、工事スケジュールは事前にしっかり打ち合わせを。

ペット可の物件は限られるので、犬や猫を飼っている人は早めに動くに越したことはありません。夫婦どちらかの実家にお世話になるケースもあると思いますが、「義実家」にあたるほうが気疲れして、途中でギブアップしたという話も聞くので慎重に。

戸建て、リノベーション、リフォーム、戸建て、ペット、スタイル工房

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ヒント09 住んでみたかった街の物件を選ぶなど、仮住まいを楽しんでしまうのも手

仮住まいのことを考えると気がめいるかもしれませんが、別の家に暮らす機会はなかなかないと気持ちを切り替え、仮住まいを楽しんでしまうのも手です。長らく戸建てに暮らしてきた人はマンションでの暮らしを体験してみたり、住んでみたいと思っていた人気の街の物件を選んでみたり、低層階に暮らす人が眺望のいい高層階に住んでみるのも新鮮でしょう。自宅より交通アクセスのいい物件をすっかり気に入ってしまう人もいます。

リノベ会社としては自宅(リノベ現場)の近くに仮住まいしてもらう必要はないのですが、お子さんがいる場合は通園・通学の都合で近くを選ぶことになると思います。

ヒント10 「住みながらリノベ」の選択肢もあるけれどデメリットも多いので要注意

工事中も自宅に残り、仮住まいをしないという選択肢はありますが、工事で大量にホコリが出ることもあって、おすすめはしていません。
戸建て物件で工事をするのは1階だけなど、工事をする部分と滞在場所が完全に分離できる場合は「住みながらリノベ」もありです。ただし、キッチンや浴室が使えない場合はむずかしいでしょう。自宅に残って庭でキャンプ道具を使って自炊していた人も過去にはいましたが(笑)、1か月が限界でした。マンションで工事をしない寝室などに残りたい、という人もいますが、そこに荷物を詰め込んで、身軽に仮住まいするほうが負担は少ないと思います。
「リフォームが趣味」という人以外は、住みながらできる部分リフォームを複数回に分けて行うことも、労力、コスト、工期の観点からおすすめしません。

ヒント11 「実家リノベ」で住宅ローンを組む場合は建物の「名義」に注意

最近増えている「実家リノベ」も「持ち家リノベ」といえます。これまで住んでいた家を売却して実家に戻る人が多いのですが、実家の工事が完了してから引っ越さないと売却が成立しないため、売却代金をリノベ費用にあてたい場合は住宅ローンやつなぎ融資を活用して資金計画を立てる必要があります。
住宅ローンを組む場合は、建物(実家)の名義にローン契約者が含まれていないと契約できないことに注意。住宅ローン減税(リノベにも適用。諸条件あり)も受けられません。リノベをして妻の実家に暮らすケースで、夫の名義で住宅ローン契約する場合などは、建物の名義の変更(共有名義も含む)が必要です。

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ヒント12 手続きが簡単なリフォームローンに対して住宅ローンの借り換えはハードル高め

今住んでいる物件の住宅ローンを返済中で、新たにリノベ費用を借りたいという場合、残債にリノベ費用を加えた金額を新たなローンとして契約する、「住宅ローンの借り換え」が可能な場合もあります。ただ、抵当権の設定が全部やり直しになるなど手続きが煩雑なこと、返済期間に制限がかかること、昨今は物件に対するローン審査が厳しくなっていることなどから、ハードルは高め。

その点リフォームローンは、住宅ローンよりも金利が高めですが、無担保で借りられ、手続きも比較的簡単。「物件購入リノベ」と違い「持ち家リノベ」には不動産会社がからまないため、資金計画についても相談できるリノベ会社を選ぶと安心です。

■ライターSの持ち家リノベ体験MEMO➁
「仮住まい探しで検討した物件」

「持ち家リノベ」の最大の難関といわれる仮住まい。物件探しの段階から苦労したSは、以下の3つのタイプを検討しました。

●一般の賃貸アパート&マンション

不動産会社を直接訪ねて相談。担当者が大家さんへ「短期でもOKか?」と1軒1軒電話で確認する手間が加わり、あまり歓迎されない雰囲気でした。家賃のほか、敷金、礼金、火災保険料、カギの交換代などで費用が予想以上になることも判明し、早々に断念。

●ウィークリーマンション

ネットでリサーチした限り、部屋にベッドや冷蔵庫が備え付けられていて、自分の所有する家具や家電を搬入できそうにない物件ばかり。また、数が豊富なのは長期出張用のワンルーム物件か家賃数十万円の高級タワマン物件で、ちょうどいい物件が見つかりませんでした。

●UR賃貸住宅

最後に検討したのがこちら。物件数は多いものの駅近物件が少なく家賃も予算オーバーでしたが、家賃は日割り計算で敷金・礼金も不要。トータルで考えると費用を抑えられ、すぐに入居できる部屋がたくさんあったことから、最終的にこちらで契約しました。

■ライターSの持ち家リノベ体験MEMO➂
「仮住まい先で発生した思わぬ出費」

いざ仮住まい生活が始まると、 家賃以外にも様々な出費が!2ヵ月半の間に、こんな費用がかかりました。

●忘れがちなのですが電気、ガス、水道は、自宅と仮住まい先の2軒分の支払いが必要。新聞代とNHK受信料は、面倒でしたが住所変更して仮住まい先の分として支払いました。

●光回線(WiFi&固定電話)は一時休止の措置がなく、そのままにして仮住まい先へ。使っていなくても当然、支払いは必要でした。仮住まい先では固定電話とWiFiなしの生活に。

●2か月半しかいないのに、仮住まい先の自治会費(半年分)の集金が!波風を立てないために支払いましたが、少しショック...。

●ちょうど仕事が忙しいときで、最寄り駅から仮住まい先まで深夜バス(料金2倍)やタクシーを頻繁に利用。駅から徒歩圏なら発生しなかった交通費がかさんでしまいました。

●自宅に戻ってくる「帰り」の引っ越しが世間の繁忙期と重なり、引っ越し代が「行き」の2倍に!距離はまったく一緒で、荷物は可能な限り減らしておいたのに...(涙)。

こちらの特集のVol.1は、以下よりご覧いただけます。

"しばらく住んだ家"のリノベを成功に導く12のヒント(Vol.1)

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