《リノベーション実録》リライフプラス編集が本気で家探し!(1)

リノベーション体験談

長女も大きくなってきてモノも増え、いよいよ本気で家をどうするか考えなければなくなってきた私。物件探し、資金計画…、家を手に入れるためには、知らなければならないことがたくさん。そこでブルースタジオに物件探しから基本設計までを依頼。これを読めば、リノベーションに必要なことが、すべてわかります!

探す人

イラストレーターの夫(36)と4歳児(娘)の3人暮らし。中野区内の2DKの借家に8年近く住んでいる。家賃は14万円。もう一人子供が欲しいけれど年齢や年収や住環境を考えると先行き不安な37歳

探してくれる人
石井健さん ブルースタジオ・ジェネラルマネージャー

クールな語り口でありながら、家づくりへの情熱を秘めた「熱い」男。どんな質問にも秒速で的確に答えてくれる

探してくれる人
増田明子さん ブルースタジオで不動産仲介業を主に担当するスタッフ

柔らかな物腰だが物件を見る目は超真剣。物件探しから資金計画まで親身に相談に乗ってくれる

君島家の物件に対する要望

(1)現在長女の通う保育園に通園可能なエリア
(2)3人家族なので最低でも60㎡欲しい
(3)物件の予算は2000万円台が希望
(4)外観や共用部分にレトロ感が欲しい

まずは私が今どんな家に住んでいるのか、そして将来も含めてどんな風に暮らしたいか、という根本的な話からスタート。「そこに一生住むつもりですか?」「お子さんはもう一人ほしいですか?」「クルマはありますか?」などと次々に質問が飛んでくる。長女の保育園のこともあり、一番譲れないのはやはり立地。万が一他のエリアに越したとして、うまく希望の保育園に入れるとは限らないし。広さも重要。現在の住まいでは、子供が成長したらどこで勉強させたらいいのだろうか…、などと漠然とした不安を抱いていた。そして一番大事な予算は、リノベーション費用も考えると2000万円台、できれば前半で見つかるといいなあ、などと淡い期待を抱いていたのだが…。


「とりあえずざっと見てみましょうか」。インターネットの不動産サイトを見ながら、いくつか条件に合うものを見ていく。時々信じられないくらい安い物件が出てきたり、「中野ならブロードウェイも見てみましょうか」「高! うちには無理です…」などと、実際の物件を見ながらだと俄然盛り上がる。物件探しをしたことがある人なら分かると思うけど、ひとりで探していると、だんだんどれがいいか分からなくなってきて、ドツボにはまりがち。プロと一緒だと心強いし、物件探しのポイントや、大体の値段の相場のようなものが分かってくる。その後もリサーチを続け、この3軒に絞られた。60以上で中野駅から徒歩圏内だと、やはり2000万円台前半では厳しかった。(※物件はすべて取材当時のものです。)

候補1 超駅近! 格安の地上権物件

2580万円 68.65平米
築30年 JR中野駅から徒歩2分

「地上権18年」という物件。そのため立地の割にやや手頃な値段。地上権というのは更新でき、費用もそんなにかからないのでほぼ「所有権」の場合と同じようにローンが組めるとのこと。管理費・修繕積立金は21,690円。

候補2 環境バツグンのレトロな駅近物件

2900万円 63.39平米
築28年 JR中野駅から徒歩5分

駅から近く、西側には図書館のある公園があり、南側の窓からは電車の車庫しか見えないという好環境。共有スペースは広々としていてレトロモダンな雰囲気。オートロックはなし。管理費・修繕積立金は20,890円

候補3 リフォーム済、環境◎物件

2580万円 54.59平米
築23年 JR高円寺駅から徒歩12分

いわゆる新耐震以降の物件。角部屋でバルコニーが2か所あり60以下でも狭くは感じない。リフォーム済みでこのままでも十分住めるが、個性のない内装やシステムキッチン…。管理費・修繕積立金は27,130円。

★物件探しの重要word★「耐震基準」
日本の建築のルールである「建築基準法」には、耐震性を確保するための基準が設けられている。最新の基準は「新耐震基準」と呼ばれ、1981年6月に施行されたもの。マンションの場合、計画から完成までに時間がかかるので、おおよそ1982年以降に竣工したものなら、この「新耐震基準」をクリアしていると見ることができる。

★物件探しの重要word★「借地権と地上権」
マンションについている土地の権利は、「所有権」とは限らない。他人が所有する土地を利用する権利「借地権」付きのマンションもある。「借地権」には「賃借権」と「地上権」があり、さらに、ほぼ永続的に使用できる「普通借地権」と、一定の年数後に返還することを定めた「定期借地権」がある。

>(2)step 3. いざ、下見へ!

「リライフプラス vol.1」掲載

text:utako hagiwara
illustration:rumi nishigori
photo:kohji yamada

こちらの記事は、2009年07月発行時の情報となります

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