受け継いだ和風住宅をフルリノベーション。木の素材感が魅力のカフェスタイルへ
アートリフォーム (設計・施工)
色と素材を揃えた、ナチュラルなカフェスタイル。床や天井、アインランドキッチンの前面は板張りに。無垢材のカップボードは、雑誌の切り抜きからヒントを得たオーダー品です。
DATA
間取り図
住まいのリアルな課題点に、女性プランナーがさまざまなニーズに合わせて柔軟に対応
自然素材にこだわった、カフェのような癒し空間
いずれは一戸建てに住みたい、と展示場を見て回ったり工務店を探したりしていたNさん夫妻。決めきれずにいた頃、父から空いている祖父の家を活用するのはどうかという提案がありました。
リノベーション前提で受け継ぐことにした家は、築30年の和風住宅。生活が分断される間取りや収納不足を改善し、自分たちの暮らしにフィットする空間に再構築することにしました。
無垢材のカップボードは取っ手やガラスなど細部にまでこだわってオーダーしたもの。板張りのカウンターにネイビーのタイルと、自分たちの好きなものを集めて、心地よいカフェのような空間をつくっています。
リノベーションを依頼したアートリフォームは、「私たちのライフスタイルをちゃんと理解した間取りプランが決め手になりました。デザイン面も理想にぴったりでした」とNさん。自分たちの好きなことが正確に伝わったという実感があったのだそう。
使い方を自由に決められるフリースペース
以前はリビングとして使われていた和室は、縁側部分も取り込んで和モダンな仏間に。その隣には、ひとりの作業に集中できるワークスペースをつくっています。扉を閉めれば独立した部屋になり、リモートワークにも対応可能。室内窓からはLDKが見渡せるので、仕事をしながら家族とのつながりも感じられます。
LDKの一角には、緩やかに仕切られたフリースペースも。現在はキッズコーナーとして活用していますが、家族や環境の変化によって何通りにも使うことができる、フレキシブルな空間になっています。
デスクを囲むグレーの壁には有孔ボードを使用。ブルーのクロスと組み合わせてクールな印象に。
壁一面がヘリンボーンのフリースペースをキッズコーナーに。丸太状の柱は、リノベ前の和室の床柱を再利用。キッチンからもワークスペースからも見守れる絶妙な配置です。
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築30年の建物なので、リノベを機に構造をしっかり補強。耐震等級1を確保しました。
仏間とLDKの間仕切りには、障子のようなスライドドアを採用。和の意匠がインテリアのスパイスに。
木目に合わせて建具やカーテンはブルーをセレクト。木の温かみや自然の色使いがやさしい雰囲気を醸しています。
中央がオリジナルの仏壇で、両脇は収納棚。仏壇の扉は、開けた時に内部に隠れるつくり。
玄関土間を拡張し、シューズインクローゼットも新設。
アウトドア用品やベビーカーもすっきり収まります。
浴室のアクセントパネルも木目調を選びました。
トイレの配置を変えて、洗面室や浴室を広げています。
ランタン型のタイルがちょっとレトロな雰囲気。
スペースが広くなり、手洗い器も新たに設置しました。
MATERIAL
壁：タイル 名古屋モザイク
INSTRUMENTS
キッチン：クリナップ ステディア
浴室：TOTO サザナSタイプ
洗面台：TOTO ドレーナ
トイレ：TOTO レストパルL型
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リノベりす編集部コメント
天然木や白、ブルーなど自然色を基調にした、ナチュラルなカフェスタイルです。LDKがひと続きなので空間がゆったりしていて、家族も訪れる人ものんびりと過ごせそうですね。ワークスペースやフリースペースなど間取りの工夫も光ります。