トーンの美しさが際立つ静謐な空間。LDKの配分を整えたマンションリノベーション
CLOCK(クロック) (設計・施工)


キッチンは既存の位置から変えず、II型のオープンタイプに変更。シンク側をアイランドにして家事動線もスムーズに。パントリーは扉を中にスライドできるので、開けたまま作業ができます。
DATA
間取り図
“ジャンルレス”に肩肘張らず、楽でのんびりできる空間のある毎日を
異素材で床を張り分けて視覚的にゾーニング
内装だけでなく、家電製品や家具のトーンを揃えた住まい。彩度を低く抑えつつ、明度をやや高くすることで、静かで穏やかな空間をつくり上げています。
キッチンや洗面にはマーブル模様のセラミックタイルを採用。II型キッチンの壁面はアシンメトリーのデザインを取り入れ、光沢感のあるタイルとマットな木目をバランスよく配しました。
床はリビングをフローリング、キッチン&ダイニングをフロアタイルに。馴染みやすい色味の組み合わせでありながら、異なる素材を選ぶことで、空間を程よくゾーニングしています。
アール壁が空間をゆるやかにつなげる
間取りはリビングを最小限にして、その分キッチンやダイニングを広々と設計。既存の位置を活かしたキッチンは、シンクとコンロが2列に分かれたII型に変更し、広い作業スペースや使いやすい動線を確保しました。コンロ側には、扉を中にスライドできる小型パントリーを設置。ほかにも収納をたっぷり設けるとともに、コンロカウンター、パントリー、冷蔵庫と手前のラインを揃えて見た目をすっきりさせています。
リビングと廊下の間にドアを設けず、アール壁でつなげて境界を曖昧に。柔らかな陰影がつくることで、空間に広がりとリズムを生み出しました。
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リノベりす編集部コメント
トーンを揃えると色のイメージが統一されるので、空間全体が調和していますね。色数を抑えつつも、単一色の展開ではないので、程よいメリハリがあると思いました。キッチンや洗面台などスペースを無駄にしない、使いやすい工夫も光ります。