チーク+ダグラスファー古材の存在感をきかせて。素材を極めるリノベで自分らしい暮らしに。
フィールドガレージ(FIELDGARAGE) (設計・施工)
DATA
間取り図
「参加するリノベーション」をモットーに、住まいを豊かにする”ものづくり”の会社
本物の素材をふんだんに使って「100点の居場所」に
「素材のぬくもりを感じられる家で、自分らしく暮らしたい」と、130平米の広々としたヴィンテージマンションを手に入れたTさん。以前は新築マンションに住んでいましたが、プリント合板など新建材に囲まれた空間に違和感を抱き始め、中古リノベを決意したのだそう。
リノベーションのテーマは、本物の素材を使うこと。さらに「全体的に65点の平均的な空間ではなく、ポイントをしぼって100点のお気に入りの居場所」をつくりたいと思っていました。そこで、リビングには大好きなチークとダグラスファーの古材を張るなど、使い込むほど味わいが増す素材を選択。キッチンや浴室などの設備は既存を活用し、費用にメリハリをつけています。
漆喰とアーチ開口。心地よい素材とデザインを両立する
住まいの雰囲気を左右する素材感を重視していたTさん。リビングや廊下の壁の仕上げには、日本で昔から用いられてきた天然素材の漆喰を使うことに。コテ塗りのラフな表情も魅力だったため、施工中は実物サンプルを職人とつくり、やわらかく光が反射するよう、見え方まで綿密に考えました。出窓やキッチンには、自然の土を原料とするタイルを使用。さらに洗面室の壁を石灰を含んだ塗料で仕上げるなど、自然素材に包まれた個性的な空間が実現しています。
素材を厳選する一方、デザインもとことん追求。リビングに小上がりのようなソファを置いたり、開口部にアーチ型を取り入れたりして、自分にとっての心地よさを住まいの随所に反映しました。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床:ダグラスファー古材(LD)
壁:漆喰(LD、廊下)、チーク古材(リビング)
INSTRUMENTS
キッチン・浴室・洗面・トイレ:既存
リノベりす編集部コメント
趣きのある素材をたっぷり使って、自分だけのデザインをつくり上げていますね。白壁に映える緑のタイルやファブリックの赤の色使いがアジアのリゾートを思わせます。非日常感を演出した空間で、思いきりくつろげそうです。