ライフスタイルや好みの変化とともに、20年住まう家をリノベーション
FILE(ファイル) (設計・プロデュース)
DATA
自社工場でつくる家具やオリジナルキッチンなども人気。デザインや素材だけでなく思いも大切に空間をつくり上げる
表情豊かなタイルと照明がつくる洗練空間
2階建ての一軒家に暮らして20年。ライフスタイルが変わり、家で過ごす時間が増えてきたというMさん夫妻。もともとインテリアが好きで、家の中のどこを切り取っても雑誌の1ページのような完成度の高い住まいでした。好きなテイストが変化してきたこともあり、生活の基盤となるLDKとトイレを中心にリノベーションすることに。「これからの生活に合う」ことを重視し、キッチンや家具などは、メーカーの既製品ではなく、すべてオーダーで仕立てられています。
黒・白・グレーで統一されたリビングは、間接光が心地よい照明と響き合い、落ち着いた雰囲気に。壁一面には、石をそのまま切り出したようなイタリア製のタイルを使い、モダンなブラケットをシンメトリーに配置しています。
機能性とおしゃれさを兼ね備えたキッチンまわり
キッチンは、家族の団らんや作業のしやすさ、食器類の収納などを考慮して、これまでのスペースから拡張。使うものを思い描いてから収める場所を確保し、オーダー収納をつくりました。すっきり見せるため、扉付きの隠す収納がメインですが、吊戸棚には見た目に楽しい見せる収納も取り入れています。配色は、白をベースとして引き締めの黒を使用。明るく清潔感あふれる場所になりました。
一方、トイレもモノトーンで統一。1階はタイル壁と立体的な框の腰壁で上品にまとめ、床のグレーと白のデザインタイルで遊び心をプラス。2階はインパクトのある壁タイルをアクセントに、黒を多用してクールな印象に仕上げています。
リノベりす編集部コメント
少しずつ変わるライフスタイルや好みとともに、家を進化させた施主夫妻。ふたりの美意識が貫かれた素敵な住まいになっていますね。モノトーンのシンプルな空間ながら、豊かなデザインや名作照明が効いています。