好きなデザインに囲まれた居心地のよい暮らし。モノの定位置も決まったマンションリノベーション
HOUSETRAD(ハウストラッド) (設計・施工)
広々としたリビングには、ニュアンスカラーのカーペットと縦張りにした板壁を採用。建具や吊戸棚も壁に合わせて造りつけることで、夫妻の世界観を形にしています。
DATA
間取り図
ひとりひとりのスタイルに合わせた機能性に、 独自のアイデアを盛り込んだモノづくりを目指す
モールテックスを使った個性派キッチン
「自分たちらしく暮らしたい」と、リノベーションを前提に、中古マンションを購入した施主夫妻。仕事柄デザインやファッションの知識が豊富で、依頼先のHOUSETRAD(ハウストラッド) との打ち合わせ時には、好きなデザインの画像を集めてイメージを共有しました。
ただ、実際の内装やパーツ選びは、ほぼ一任することに。
「中途半端に口を出すより、専門家に任せたほうが統一感のあるいいものになるはず、と考えました」
アイランドキッチンはモールテックスを使ったオーダー品で、広いカウンターから足元に向けて、曲線を描く個性的なデザイン。職人技による艶やかな質感や、汚れや傷が付きにくい機能性も魅力です。
2か所ある大きな窓はバーチカルブラインドでシャープな印象に。キッチンの背面は板張り壁と色を統一した、大容量の吊戸棚。
吊戸棚を天井にぴったり付けないことで、程よい抜け感をつくっています。
広いLDK＋寝室、ウォークスルークローゼットの贅沢プラン
間取りでは、広いリビングと視線の抜けをつくることを希望。そして大事だったのが、夫が所有する2000冊の本と、妻のファッション関連のものを収納するスペースを確保することでした。
そこで壁を取り払ってキッチンの向きも変え、開放的なひと続きのLDKに。独立した部屋は寝室のみとして、ウォークスルークローゼットや玄関土間を思いきり広くとりました。
寝室には夫の本がすべて収まるドア付きの本棚を設置。ウォークスルークローゼットは玄関土間と廊下の2方向から出入りできる便利な動線で、中央にアイランドカウンターも設けています。
LDKの出入口にはガラスのドアを設置。視線が通るだけでなく、リビングの採光を玄関でも得られるようになっています。
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冷蔵庫はリビングから見えにくい向きを考えて置きました。
キッチンの床はカーペットの色味と合わせた60cm角の大判タイル。
壁に固定して浮かせたリビング収納は、足元に空間が生まれて広く感じます。
テレビの配線は壁の中に。コンセントやスイッチプレートも目に入りにくい場所に設置。
造作の廊下収納やドアは色や素材、仕上げを統一。ドア枠がない仕上げで空間につながりを。
低めのウォールライトで、リラックス感を演出した寝室。扉付きの本棚は背表紙が日に焼けず、地震時の落下も防ぎます。
ひと部屋丸ごとウォークスルークローゼットに。大きな窓があり、明るい空間です。
取っ手や金具の真鍮使いでレトロな雰囲気に。
幅1.8mの玄関ホール＋廊下。ドアは音が響きにくいソフトクローズの引き戸。
玄関土間には小さなベンチを造りつけました。
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リノベりす編集部コメント
開放感のあるリビングの、ちょっとレトロかつ洗練された雰囲気のインテリアが印象的です。抜け感を意識しているので、濃い色を使っていても圧迫感がないですね。本やファッション関連のものを収納する場所をしっかり確保することで、生活動線もラクになっていると思います。