夫婦が並んで使えるワークスペース。人も犬ものびのび暮らせる住まいに壁式構造をフルリノベーション
空間社 (設計・施工)
壁式構造の制約があったものの、間仕切壁の開口を大きくとることで、リビングダイニングとワークスペースの一体感を演出。床材もパーケットフローリングで統一し、より広がりを感じられるようにしました。
DATA
間取り図
「小さいからやれること」を大切に、てまひまかけた家づくり
愛犬と暮らしやすい、庭のあるマンションの1階をリノベ
ドッグランが整備された公園に隣接する、築47年の中古マンション。愛犬のびくんと暮らすHさん夫妻は、そのなかの小さな庭のある1階角部屋を購入しました。
部屋は過去リノベーションが実施されており、設備が比較的新しく、こだわった造り。それでも「リモートワークがメインとなった、夫婦2人分のデスクが並ぶ快適なワークスペース」「愛犬と暮らしやすい住空間」と、住みたい家への要望がはっきりしていたことから、全面的なリノベーションに踏み切りました。
モルタルと露出配管が印象的なワークスペース。あえてデスクを横並びにして、情報交換などお互いの仕事を刺激し合う楽しい空間に。
パーケットフローリング＆マーモリウムを床材に
間取りは既存を活かし、南側の洋室をワークスペースに。壁をできるだけ取り払い、リビングダイニングと連続性をもたせています。
リビングダイニングの収納スペースはドッグハウスとして活用。上段にはドッグフードやケア用品を収納し、下段はのびくん専用の居場所としました。
寝室のオープンクローゼットはラワン材を使って造作。寝室、洗面室、トイレの床材は天然素材由来のマーモリウムに。
内装は好きな素材で一新する一方、使える設備は既存を活用し、コストバランスをとっています。
部屋の線引きは変更せず、開口を広げて一体感のある住まいに。既存の収納スペースは、サイズを調整したりオープンにしたりすることで、自分たちの生活にフィットさせました。
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ちょっとレトロなシンプルスタイル。ゆったりとした座り心地のよいソファをくつろぎの中心に。
リビングから見た風景。左の部屋が夫妻が共有するワークスペースで、右側はキッチンにつながります。
サブウェイタイルとステンレスが印象的なキッチン。
キッチンの前は丸テーブルのダイニングコーナー。
リビングの収納スペースを活かした愛犬のびくんの居場所。
既存のクローゼットは半分に縮小し、オープン棚を設置。いつも目にしていたい本や人形を飾っています。
寝室にはラワン材のオープンクローゼットを造作しました。
玄関収納や浴室、トイレは既存を再利用。
清潔感のある白でまとめた洗面脱衣室。
グリーンのアクセントクロスで奥行き感を。
MATERIAL
床：パーケットフローリング（LD）、マーモリウム（寝室、洗面室、トイレ）
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リノベりす編集部コメント
あえてデスクを並べて、同じ空間で2人一緒に仕事をするワークスペースです。ちょっとした会話から新しいアイデアが生まれるかもしれませんね。公園やお庭といった環境も良く、家の中にも決まった居場所をつくっているので、愛犬と心地よく暮らせる住まいだと思いました。