生活環境を変えずに近所で戸建リノベ。 母と子でつくった木の香る家

自宅で仕事をしているHさんは、3DKの賃貸マンションで長男と２人で暮らしていた。部屋が手狭になってきていたため、住み替えを検討していたが、子どもの学校のことなどを考えると、なるべく居住地域を変えたくはなかった。しかし、住んでいた地域は地価が高く、新築は無理だとあきらめていたという。

そんな頃、中古マンションをリノベーションした姉夫婦の新居を見たHさん。デザイン性のある家に仕上げることのできるリノベーションに興味を持った。そして同じ頃、たまたま近くに売物件が出ていることを知って見学へ。実家からも近く、公園がすぐ隣という立地、これまでの生活スタイルを変えずに済む点に強く惹かれたという。あらゆる条件が希望と一致し、Hさんは築31年の2階建てを購入することにした。

仕事場と居住スペースを分離。外壁のイメージも一新させた

物件購入の流れで空間工房KULABOにリノベーションを依頼したHさんが同社に要望したのは、「仕事場と居住スペースを分けること。外観もリフレッシュさせ、イメージを変えること」。それを受け、1階が仕事場、2階はLDKとそれぞれの個室というプランに。決して日当たりがいいとは言えない家だったが、2階に移動したLDKは明るく、隣接する公園の借景も楽しめる居心地のよい空間になった。

外壁はガリバリウム鋼板貼りにし、2階のリビングにはバルコニーを新設。その周りには木材を貼ってイメージを一新した。また、床の大部分に無垢の杉材を用いたことで、木の香りと温かみを感じとれる家に仕上がった。「新築では手が届きにくいエリアでも、リノベーションなら住める可能性がある。息子と一緒に自分たち好みの建材や設備を選べたのも、いい思い出になりました」

【設計・施工　KULABO (クラボ)】KULASHI×LABORATORY 部分リノベからフルリノベまで4つのメニューでぴったりの「暮らし」を提供この会社のプロフィールページを見る