海外暮らしの経験から照明にこだわって中古戸建てをリノベ。モノトーン基調のシンプルモダンな住まいに
リノベーション東京 (設計・施工)
キッチンは既存の位置を活かしつつ、あえて吊り戸を取り付けずに大きなパントリーを新設。冷蔵庫までその中に入れることで、生活感を消しています。
DATA
間取り図
「価値」と「快適」そして「幸福」をプラスする住まいに
間接照明や部分照明でくつろぎ感を演出
3階建ての戸建て住宅を中古で購入したSさん。老朽化しているところも多かったことから、既存の間取りを活かしつつ設備や内装を一新することにしました。
海外で長く暮らしてきたSさんは、シーリングライトのような部屋全体を明るくする照明ではなく、ポイントを絞って照らす間接照明や部分照明をリクエスト。家族が集まるリビングは、光源を壁に組み込み、さらに大型のフロアライトを取り入れて、家族のためのくつろぎ感を演出しました。
キッチンや個室には主にシンプルなダウンライトを採用。部屋ごとに光を当てる面を変えることで、壁の素材やデザインを強調し、非日常を感じられる空間をつくっています。
テレビの背面に取り入れた建築化照明。光源そのものは見えず、柔らかく心地よい光を生み出しています。天井面を照らしているので、縦方向の広がりも。
日常的なイメージを変える大容量のパントリー
キッチンはオープンな対面式に。吊り戸棚はあえて設けず、壁一面に大容量のパントリーをつくりました。パントリーの中には冷蔵庫も収め、間仕切りとして半透明のガラス引き戸を使用。収納性とデザイン性を両立しつつ、部屋の圧迫感も軽減しています。
また、1階にしかなかった洗面室を3階にも増設し、メンテナンスされていなかった屋上やベランダには防水補修を実施しました。
インテリアはモノトーンを基調としたシンプル＆モダンなスタイルに。無駄をそぎ落としたミニマルラインでまとめ、空間に程よい緊張感と静けさを漂わせています。
海外暮らしで培ったセンスを内装にも設備にも反映させ、Sさんファミリーにぴったりの住まいに再生しました。
キッチンの横にパントリーを配置。中の物が丸見えにならないことで、生活感のないスタイリッシュな空間に。
キッチンの前のクロスは黒をセレクト。空間を引き締めつつ、白いテーブルなどを際立たせています。
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I型キッチンもモノトーンで統一。
パントリーや階段室の間仕切りは黒いフレームの格子扉に。
3階の個室は床・壁・天井をグレーの濃淡でコーディネート。
独立した洗面台を3階にも設置。
濃色のクロスがアクセントの1階の個室。
システムバスも落ち着いたモノトーンに。
メリハリをつけたトイレ空間。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床：フロアタイル／サンゲツIS2086
壁：エコカラット／LIXILネオトラバーチンECP-2520NET DNT3（一部）
間仕切り建具：LIXILラシッサS
INSTRUMENTS
キッチン：LXILノクト・ジェットブラック
浴室：TOTOサザナS1616
洗面化粧台：LIXILエスタ
トイレ：TOTO GG1
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リノベりす編集部コメント
海外での生活で見てきたインテリアを自分たちの住まいの中で十分に活かしていると思いました。照明の使い方もモノトーンを基調にした空間も海外で培われた美を感じさせます。一方間取りも、パントリーや洗面所の増設など暮らしやすく生まれ変わっていますね。