フラット床のすっきりした住まいで、家事も軽やかにこなせるリノベーション
水雅(すいが) (設計・施工)
DATA
間取り図
「大工×技術」人の心に寄り添った家をつくる
収納をしっかり確保してすっきり暮らす
子どもの進学をきっかけに、52平米のマンションを一度スケルトンにしてリノベーション。限られたスペースの中で夫妻が実現したかったのは、空間をすっきりさせること。そして、家事が効率よくはかどる家にすることでした。
そこで壁を取り払い、LDKと和室とピアノホールが一室空間となるプランを採用。家族のくつろぎに、また布団を敷いて寝室としても活用する和室には、壁面収納をたっぷり設けました。和室前のピアノホールは上部に楽譜棚を設置。裏側の洗面脱衣室からも使えるよう扉を交互に取り付けることで、天井近くのスペースを無駄なく機能的に使い切っています。さらに大容量のファミリークローゼットには衣類から大型の季節用品まで、集中的に収納しています。
ウォールナットとブルー、妻の好きな色を取り入れて
家じゅうの床は和室を含めてすべてフラットに。敷居も設けていないため、ほこりが溜まらず掃除もしやすくなっています。また掃き出し窓の中心に間仕切り壁を造作することで、洗濯物がスムーズに干せる動線を確保。ダイニングや玄関、洗面所など各部屋にモノの指定席をつくり、片付けの手間をぐっと軽くしました。
床や壁面の収納部はウォールナット色で統一。アクセントにブルーを取り入れるなど、インテリアは妻が好きな色で調和をはかっています。部屋の面積の大部分を占める壁や天井はシンプルな白色に。子ども部屋の白いアール壁には窓からの光が巡り、廊下を明るく照らしています。
リノベりす編集部コメント
壁収納を適切に設けているので、そこに面積を使ってもかえって部屋が広く感じますね。フラットな床で部屋をつなげていることも、スッキリした空間に一役買っていると思います。片付けも掃除もしやすいので、家事の時短も叶いそうですね。