心地よい音楽と2way動線がめぐるマンションリノベ
SHUKEN Re(シュウケンアールイー) (設計・施工)
聞きたいCDをすぐ取り出せるよう、二面の壁にオープンシェルフを設置。見ているだけでも楽しく、インテリアの一部になっています。
DATA
間取り図
造作家具も自社製作だからよくばりなリノベーションが実現
音楽を聴くことを優先した、タイル壁のリビング
そろそろマイホームを持ちたいという気持ちが高まり、中古リノベを念頭に物件探しを始めた40代の夫妻。今の暮らしに合う家にするため、広さや立地、マンション規模など外せない希望がいくつかあったのだそう。すると最初に出会った物件が条件にぴったり。予算内に収まったので購入し、設計・施工をSHUKEN Reに依頼することにしました。
夫妻は、音楽を聴くことが共通の趣味。そこでバルコニーに面したリビングをまるごと趣味の空間にして、スピーカーなどの音響機器や大切に集めてきたCDをバランスよく並べました。スピーカーの背面にはタイルを張ることで凹凸のある壁をつくり、音楽ホールのような空間を再現。深みのあるブラックチェリーの床材で、落ち着いた雰囲気に仕上げています。
大切な音楽を楽しむためのシンプルシックなリビング。壁掛けテレビやオープン棚ですっきりとまとめています。
回遊性のある間取りで、開放的な住まいに
もとの間取りは2LDKでしたが、ベッドルームだけを個室として確保した1LDKに。リビングとベッドルームの間に、大容量のウォークスルークローゼット、その奥にミニマルな書斎を配置しています。それぞれ壁で仕切られているものの、すべてのスペースには、2方向から出入りができる便利な動線を設定。回遊性があり、家の中をスムーズに回れるため、日々の暮らしも家事もストレスフリーになりました。
さらに行き止まりがないので、家が広く感じられるメリットも。空間につながりが生まれ、開放的でのびやかな住まいになっています。またドアを開放すれば風が通り、外窓に面していない場所でも、間接的に自然光の明るさを味わえます。
色違いの2つのドアがあるベッドルーム。右のドアは書斎からクローゼットにつながり、左はサニタリースペースに。
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LDKにも2つのドアを設置。玄関ホールを通ってサニタリーに続く黒いドアと、クローゼットにつながる白いドア。
ステンレスのワークトップがカッコいい対面式のキッチンに、軽やかなスツールを並べてカフェスタイルに。
キッチンはコンロ側を対面にしたⅡ列型。バルコニーへの出入口も、面材に合わせて木製のブラインドに。
ウォークスルークローゼットの一角に設けた、明るい書斎。オープンな本棚はアイアンと木を組み合わせています。
リビングと玄関ホールをスタイリッシュな室内窓で仕切りました。透明なガラス越しに家族の姿が見える楽しい仕掛け。
リビングの光を室内窓から取り込む玄関ホール。取り出しやすく戻しやすいオープン収納をプラス。
玄関からは、リビング、ウォークスルークローゼット、サニタリーと3方向に行くことができます。
トイレと洗面脱衣室は、広々とした一室空間に。清潔感あふれる白でコーディネートしました。
素材やデザインを吟味したシンプルな洗面台。隠す収納と見せる収納をミックスしています。
浴室は木目のアクセントパネルが優しい雰囲気。ダウンライトや縦長ミラーですっきりした印象に。
ビフォー・アフター
MATERIAL
床：ブラックチェリー、フロアタイル（キッチン・洗面所・トイレ）、モルタル（玄関）
壁：クロス、タイル（LIXILエコカラット/リビング一部）
INSTRUMENTS
キッチン：WOODONE（su:iji）
浴室：LIXIL（スパージュ）
洗面：造作
トイレ：LIXIL（サティス）
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リノベりす編集部コメント
回遊動線に加え、ガラス入りの室内ドアや窓によって部屋の先の空間が見えるので、広々とした印象になっています。室内の奥まで光が差し込み、明るい居室を実現していますね。リビングを趣味部屋にするという贅沢な住まいです。