映画の世界観とアメリカンクラシックが調和したインテリアに。憧れの中古リノベをワンストップで実現！
SHUKEN Re(シュウケンアールイー) (設計・施工)
甘さと辛さをバランスよくミックスした空間。キッチンにはカラフルなクロスやポップなサインペイント、アーチ開口を採用。キッチンカウンターはモルタル、床はチーク材のヘリンボーンで仕上げています。
DATA
間取り図
造作家具も自社製作だからよくばりなリノベーションが実現
2人の異なる好みをミックスした個性派リノベ
結婚当初から、マイホームとして中古購入＋リノベーションを考えていたUさん夫妻。物件探しから契約、リノベーションまで一連をスムーズに進行させたくて、ワンストップサービスのあるSHUKEN Re(シュウケンアールイー)を選びました。
デザイナーとして活躍する夫妻がこだわったのは、2人の好みを上手にミックスしたインテリア。妻は映画監督ウェス・アンダーソンがつくり上げるカラフルでポップな世界観を愛し、アーチ開口やブルーグリーンのクロス、「STRAGE」のフォントなどに反映。
一方、アメリカの古いものが生み出す無骨で無機質なスタイルが好きな夫は、ヘリンボーンの床やウッドフレームの室内窓、ステンレスのスイッチプレートなどを取り入れました。
「2つをミックスさせて、甘すぎずハードすぎないようにバランスを取ったんです」とUさん。お互いの好きなものを追求しつつ、個性的で洗練されたインテリアに仕立てています。
大好きなパティスリーを参考にしたキッチン。カウンターをモルタル、壁を白いタイルで仕上げ、奥には冷蔵庫が入る大型のパントリーを配しています。
リビングダイニングから廊下までチーク材のヘリンボーンに。リビングとワークスペースの間には、開閉式でウッドフレームの室内窓を設けました。淡いグレーの壁にジム・ジャームッシュ監督の「コーヒー＆シガレッツ」のポスターを立て掛けて。
将来が楽しみになるアイデアも取り入れる
窓際にリビング、ダイニング、キッチンの3つのスペースを仕切りなく並べ、開放的で気持ちのよい空間に。
室内窓を設けたりドアではなくカーテンで仕切ったりすることで、十分な通風や採光を確保し、部屋のあちこちに置いた観葉植物がくつろぎ感をグッと高めています。
リビングダイニングの天井近くにはオープンシェルフを設置。梁を目立たなくするためのものですが「将来猫を迎える予定なので、キャットウォークとしても活躍してくれるかも」とワクワクしているのだとか。
また、寝室前の予備室を将来の子ども部屋にも使えるようにするなど、家族が増えるのが楽しみな住まいになっています。
丸テーブルはイギリスのヴィンテージ。「ERCOL」「ETHAN ALLEN」のチェアや「カリモク」のドレッサーなど、年代の異なる家具が巧みに調和して温かみのある空間に。
壁際の小さなカップボードは「ACME Furniture」。中には「Astier de Villatte」をはじめ大事にしている食器を並べました。さまざまな観葉植物が周りを明るく彩っています。
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タイル壁のオープンシェルフには落下防止のバーを設けて使いやすく。真鍮シェードのペンダント照明は、目黒のインテリアショップ「POINT No.38」で購入。
室内窓に沿ってデスクを造作し、「カリモク」キャスター付きチェアをプラス。背面の棚にはDVDやフィギュアのコレクションを収めました。
ワークスペースの採光・通風に役立っている室内窓。リビングの「カリモク」のソファは長年愛用しているもの。
「壁のサインは自分たちで描くことも考えましたが、いかにもDIYっぽくなるのは避けたくて、思い切ってプロの方にお願いしました」。
腰壁にカラークロスを使った予備室。将来は子ども部屋として活用することも。
廊下の壁一面は本棚に。裏側のクローゼットとの両面使いで、それぞれがぴったり収まるよう奥行きを調整しています。ステンレスのUSスイッチは夫のお気に入り。
扉の代わりに「HAY」のシャワーカーテンを掛け、床はフローリングのようなフロアタイルを使用。
洗面ボウルは「TOTO」の実験用シンク、壁付け水栓は「カクダイ」。ハニカムタイルの床をポイントに。
トイレの壁は洗面室やパントリーと揃えて、住まい全体に統一感をもたせています。
モルタル仕上げの玄関。土間を拡張し、靴や園芸用品、ペットグッズなどもたっぷり置ける広さを確保。
写真：須永洋
MATERIAL
床：チーク材ヘリンボーン（LD）、フロアタイル（キッチン、寝室）、ハニカムタイル（洗面室）
INSTRUMENTS
キッチン：サンワカンパニー
カップボード：クリナップ
洗面台：造作（ボウルTOTO、水栓金具カクダイ）
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リノベりす編集部コメント
2人のこだわりが積み重ねられ、心地よい景色になっていると思います。家具はもちろん内装材なども作り手の温もりがあるものを選んでいて、ひとつひとつに愛を感じますね。異なるテイストをミックスして、2人ならではのオリジナルな空間ができあがっています。